男子決勝はティエムが最初の2セットを落としながら優勝 71年ぶりの大逆転

[ 2020年9月14日 10:58 ]

4時間2分の激闘を制してコートに倒れ込んだティエム(AP)
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 テニスの全米オープンは13日に男子の決勝を行い、第2シードのドミニク・ティエム(27=オーストリア)が最初の2セットを落としながら、4時間2分の激戦の末に2―6、4―6、6―4、6―3、7―6で第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(23=ドイツ)を下して初優勝。ティエムは2018年と19年の全仏決勝ではラファエル・ナダル(34=スペイン)、今年2月の全豪決勝では、今大会の4回戦で線審にボールをぶつけて失格となったノバク・ジョコビッチ(33=セルビア)に敗れていたが、グランドスラム4回目の決勝で初めて頂点に立った。

 オーストリア勢のグランドスラム制覇は、1995年全仏のトーマス・ムスター以来、25年ぶり。最初の2セットを失いながら全米オープンの男子決勝で優勝したのは、全米選手権時代の1949年にパンチョ・ゴンザレス(米国)が16―18、2―6、6―1、6―0、6―3でテッド・シュローダー(米国)に勝って以来、71年ぶり史上6人目の快挙。女子決勝では大坂なおみ(22=日清食品)が第1セットを落とした選手としては1994年のアランチャ・サンチェスビカリオ(スペイン)以来、26年ぶりに逆転優勝を飾ったが、男子決勝も劇的な幕切れとなった。

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