ナゲッツが逆王手 クリッパーズに19点差を逆転 4シリーズ連続の第7戦突入は史上初

[ 2020年9月14日 05:31 ]

抱き合って勝利を喜ぶナゲッツのマーリーとマローン監督(AP)
Photo By AP

 NBA西地区準決勝のクリッパーズ対ナゲッツの第6戦が13日にフロリダ州オーランドで行われ、第3シードのナゲッツが最大19点差をはねのけて111―98(前半47―63)で第2シードのクリッパーズに逆転勝ち。シリーズ成績を3勝3敗として、昨季の1回戦(対スパーズ)と準決勝(対トレイルブレイザーズ)、今季の1回戦(対ジャズ)を含めて、NBAのプレーオフでは史上初めてとなる4シリーズ連続で最終第7戦を戦うことになった。

 ナゲッツは第3Qの開始早々に49―68とされたがここから猛反撃。第4Qの1分にトーリー・クレイグ(29)が3点シュートを決めたところで82―79と逆転した。さらにこの日34得点と14リバウンド、7アシストを挙げたセンターのニコラ・ヨキッチ(25)が第4Qだけで3本の3点シュートを決め、後半は64―35と圧倒。土壇場で試合をひっくり返して崖っ縁で踏みとどまった。

 ガードのジャマール・マーリー(23)は第3Q、クリッパーズのポール・ジョージ(30)と接触した際にコートに落下して体を強打。しかしプレーを続行し、21得点を稼いで勝利に貢献した。

 ナゲッツは今ポストシーズン、ジャズに1勝3敗から3連勝して1回戦を突破。クリッパーズとの地区準決勝でも1勝3敗から連勝してシリーズ成績をタイとしたが、15日の最終戦に勝てば、史上初の1勝3敗からの2シリーズ連続制覇となり、2009年以来となる西地区決勝進出が決まる。

 ナゲッツは1967年にNBAの対抗組織だったABAにデンバー・ロケッツとして誕生し、1974年にナゲッツに改名。ABA最後のシーズンとなった1976年に「ABAファイナル」に進出しているが(ジュリアス・アービング所属のネッツに2勝4敗)、過去に経験したリーグの王座決定戦はこれ1回のみ。「NBAファイナル」の経験はないが、今季は悲願の初優勝に向けてまだ可能性を残している。

 クリッパーズは勝てばバファロー・ブレーブス時代を含め、チーム発足49シーズン目で初の地区決勝進出だったが、後半にリズムを失って苦杯。第6戦ではジョージが33得点と5スティール、カワイ・レナード(29)が25得点をマークしたものの、チームのフィールドゴール(FG)成功率はナゲッツの54・1%に対し、41・0%と低調だった。

続きを表示

この記事のフォト

2020年9月14日のニュース