ボルダリング 伊藤ふたば、3年ぶりV 野口に勝利「最後に勝ててうれしい」

[ 2020年2月10日 05:30 ]

女子決勝の第1課題を完登し笑顔を見せる伊藤ふたば。2度目の優勝を果たした
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 スポーツクライミングのボルダリング・ジャパンカップ最終日が8日、東京・駒沢屋内球技場で行われ、女子は伊藤ふたば(17=TEAM au)が、最年少優勝した17年以来3年ぶり2度目の日本一に輝いた。決勝では東京五輪代表の野口啓代(30=TEAM au)と3完登で並んだが、コース途中のゾーン獲得数で上回った。男子は18年世界選手権覇者の原田海(20=日新火災)が決勝2完登で初優勝。五輪代表の楢崎智亜(23=TEAM au)はゾーン獲得数で及ばず、2位だった。

 東京五輪女子代表の2枠目を狙う伊藤が今季初戦を制した。決勝では第3課題をただ一人成功し、最終第4課題も残り52秒でクリア。今大会2度目の優勝に「1回目はまぐれだったけど、今回は実力がついて優勝できた」と胸を張った。1月のオーストリア合宿では午前9時から午後6時までひたすら登り込んで強化。一緒に合宿した第一人者の野口が五輪を最後に引退するとあって「この大会で(野口に)勝てるのも今回が最後。寂しいけど、最後に勝ててうれしい」と複雑な表情も見せた。

 《原田 代表2枠目へ「磨きかけて」》〇…原田は第1課題で失敗しながらも誰も登れなかった第2課題を完登。楢崎智を突き放し、「第2課題はゴールの最後の1手が難しかった。指が引っかかった。技術というより気持ち」と説明した。東京五輪代表の2枠目を巡る国際連盟と日本協会の解釈が異なり、不透明な状況が続いているが「考えても仕方ない。今回は体も思い通り動いたし、さらに磨きをかけていけばいい」とシーズン本番をにらんだ。

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