柔道・影浦、リネール連勝154で止めた!有言実行1メートル79の小兵 2メートル4の巨体に下克上

[ 2020年2月10日 05:30 ]

柔道 グランドスラム(GS)パリ大会最終日 ( 2020年2月9日    フランス・パリ )

男子100キロ超級3回戦、リネール(左)から奪い優勢勝ちした影浦
Photo By 共同

 男女計7階級が行われ、男子100キロ超級の影浦心(24=日本中央競馬会)が3回戦で五輪2連覇中のテディ・リネール(31=フランス)を破る快進撃で、決勝に進出した。リネールは10年9月の世界選手権無差別級決勝で上川大樹(当時明大)に敗れて以降、国際大会154連勝中だった絶対王者。五輪代表争いで原沢久喜(百五銀行)を追う影浦が大きなアピールに成功した。8日の第1日は、男子60キロ級の永山竜樹(了徳寺大職)、同73キロ級の橋本壮市(パーク24)が優勝した。

 勝った影浦本人はもちろん、現役時代に2戦2敗だった井上康生監督も、思わず右拳を握って喜びを表現した。両者ポイントも指導もないまま迎えた延長40秒、リネールの内股を見切っていたかのように透かし、身長2メートル4の巨体を畳に転がした。10年前、上川大樹に敗れてから、154連勝中だった絶対王者を撃破。実績で原沢に大きく離されている影浦にとって、大きな意味を持つ勝利だ。

 自身の立ち位置を知る影浦は渡仏前の成田空港で「逆転は難しいと思うが、リネールに勝ってアピールをすれば、まだまだもつれると思う。(逆転五輪は)その一点しかない」と決意を語っていた。過去3年間で世界選手権の個人戦代表の経験はなく、昨年は国際大会の優勝はなし。起死回生の1勝で原沢の背中を捉えた。

 最重量級で1メートル79、110キロ少々の体格は国内でも小柄な部類。加えて左組みという異端児が、開幕まで半年を切った五輪への道を切り開いた。

 ▼テディ・リネール 自分のミスで敗れた。負けたのが日本選手で良かった。こんなこともあるさ。肩の荷が下りた。大事なのは東京五輪で金メダルを獲ることだ。

 ◇影浦 心(かげうら・こころ)1995年(平7)12月6日生まれ、愛媛県松山市出身の24歳。小4時に松前柔道会で競技開始。松山西中3年で全国中学大会90キロ超級5位。新田高から東海大に進学し、大学3年時にアジア選手権優勝。17年2月のグランプリ・デュッセルドルフ大会決勝で原沢を破りツアー初優勝。18年パリでグランドスラム初制覇。日本中央競馬会所属。1メートル79、114キロ。左組み。得意技は背負い投げ。

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