渡辺雄太 八村に“ドヤ顔”され「し返してやろう」も…「塁の活躍は本当に凄い」

[ 2020年2月10日 14:42 ]

グリズリーズの渡辺(AP)
Photo By AP

 NBAグリズリーズとツーウエー契約を結ぶ渡辺雄太(25)は9日、敵地ワシントンDCで行われたウィザーズ戦の第2Q(クオーター)と第4Qに出場して10分8秒プレーし、無得点、1リバウンドだった。ウィザーズで先発した八村塁(22)と同時にコートに立つことはなかった。試合は106―99で勝ち、今季27勝26敗と白星が先行した。

 渡辺との主な一問一答は以下のとおり。

<試合前>

 ――昨日(8日)は八村のバースデーを一緒に祝ったのか。

 「昨日、一緒に夜、食事に行って、祝ってきました」

 ――どんな話をして、何を食べたのか。

 「ステーキハウスに行ったんですけど、話はいつもどおり、冗談言いながら、ふざけあいながら、特に内容のない話です(笑い)」

 ――八村の離脱中はメールなどでどんなアドバイスをしていたのか。

 「いや、特に。彼は彼でこっちでトレーナーの方だとか、チームメートからもアドバイスを受けていると思ったので、そんなに僕からアドバイスなどはしていないです。ただ、まずはしっかりケガを治して、焦らずにっていうことは伝えました」

 ――ツーウエー契約の2年目も後半に差し掛かっている。ここで成し遂げたいことは。

 「もう時間も限られていますし、とりあえず今年までということで、今はとにかくアピールしないといけません。自分も余裕がある立場ではないので、試合に出たら前の76ers戦のように、積極的に攻めていく中で正しいプレーをしっかり選択して、アピールができたらなと思います」

 ――76ers戦の日は八村選手もマブス戦で得点し、日本人選手が同日に得点するのは史上初めてだった。何か感じるところがあったのでは。

 「自分も試合中は夢中でやってましたし…。ただ、そうやって小さいことでも僕たちがやっていることが後の世代に続けばいいなとは思っているので、僕とか、塁とか、今は(馬場)雄大もGリーグで頑張ってますけど、もっと日本バスケに貢献できたらとは思っています」

<試合後>

 ――プレー時間が増えて、ヘッドコーチからの信頼が増していると感じられるのでは。

 「トレードで(ロースターの)人数も減りましたし、今はまだ試されている状態かなっていうふうに思っています。ただ、この遠征最初のダラスでのゲームでは、出場時間は点差が開いたときの1分しかありませんでした。その時も同じ人数だったと思うんですけど、ほとんど出番がなかったんです。それが(前戦の)76ers戦でも、今度も、出番がもらえたっていうところで、少しずつ前進はしているのかなって思います。今日はディフェンスの面では良い仕事ができたと思いますし、当然満足は一切していないですけど、一歩ずつ一歩ずつという感じですかね」
 
 ――八村とはニアミスで同時にコートに立てなかったが。

 「なんか良いプレーするたびにベンチの僕が座っているところを見てきて、“やってやったぜ”みたいなドヤ顔をされていたんです(笑い)。僕もし返してやろうと思っていたんですけど、今日はオフェンス面ではあまりいいところが出せなかったので。ただ、塁の活躍は本当に凄いなと思います」

 ――ドヤ顔されたのはどの場面か。

 「最初がコーナーから3ポイントを決めた時。ベンチの目の前でどフリーになったので、後ろから思い切り叫んだんですけど、そしたらこっちを振り向いて、ニヤニヤしながら向こうに帰っていったんで、この野郎、と思って(笑い)」

 ――八村選手も何か言ったように見えたが、ニヤニヤしていただけか。

 「たぶん口には出していなかったと思いますけど、まあ確実にこっちを見てニヤニヤ笑っていました(笑い)」

 ――大学時代のホームだったワシントンDCでのゲームで、どんな気分だったか。

 「去年、DC遠征はGリーグを含めて一切なかったんです。プロとして、NBA選手としてこのコートに立てるということで自分の成長を感じられます。今日は観客席にも僕の友人だとか、大学時代のコーチだとか見にきてくれていたんで、彼らの前で自分がプレーしている姿を見せられたのは本当に良かったと思います」

続きを表示

この記事のフォト

2020年2月10日のニュース