ケンブリッジ飛鳥“復活ロード”はフィギュア高橋大輔流 「まずは五輪代表…笑って終わりたい」

[ 2020年1月14日 05:30 ]

イベントでランニングを見せるケンブリッジ飛鳥                               
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 陸上男子短距離のケンブリッジ飛鳥(26=ナイキ)が13日、都内で行われた陸上イベントに出席し、フィギュアスケート男子の高橋大輔(33=関大KFSC)を担当していたコンディショニングトレーナー渡部文緒氏とタッグを組んだことを明かした。昨季は故障の影響もあり、日本選手権100メートル決勝で最下位の8位に終わった。今季は五輪選考会となる日本選手権(6月、大阪)での復活を目指している。

 16年リオデジャネイロ五輪男子400メートルリレー銀メダリストが反撃の準備を整えている。「体の状態を見てもらえる人が必要だと感じた」。昨年は体の左右のバランスが悪く、春先にハムストリングなどを痛めた。その後も不振が長引いたため、昨年11月からコンディショニングトレーナーの渡部氏に指導を依頼した。

 米国留学経験もある渡部氏は週に2回、北海道から都内に出向いてサポートしている。ケンブリッジは「今は(体の)左右の差も解消できてきている。しっくりきているので、走りに生かしたい」と手応えを感じている様子だ。

 昨季は一年を通して不本意な結果が続いた。銅メダルを獲得したドーハ世界選手権では代表メンバーに選ばれたものの一度も出場することができず「リレーを走れなかったのは悔しかった」という。再起を期す今季は室内レースには出場せず、2月の沖縄合宿を経て3月末に初戦を予定している。「まずは五輪代表になることが第一。最後に笑って終われるように頑張りたい」と決意を口にした。

 この日行われたイベントでは陸上教室の参加者と45メートル走で競争。“今季初戦”で5秒91をマークし「もっといけたかな」と照れ笑いした。東京五輪では「個人で決勝進出、リレーで金メダル」を目標に掲げる。五輪イヤーの正月に引いたおみくじは「中吉」だった。「勝負事は勝てる、とあった。それを信じて頑張りたい」と復活を誓った。

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