元日本代表・本城和彦氏、スコットランド戦はボール保持率が鍵 力出し切れば勝てる

[ 2019年10月13日 08:40 ]

ラグビー日本代表応援企画「僕たちもONE TEAM」(4)

笑顔でガッツポーズの本城氏(撮影・白鳥 佳樹) 
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 スコットランド戦は今まで通り力を出し切れば勝てると思います。具体的にはコンタクトのところで負けないこと。特にディフェンス。今の日本はいろんな戦いができる。その中で今回はボール保持率を上げることが鍵になるでしょう。キーマンは田村選手。彼のゲームマネジメントに期待したい。キッカーってキックばかりがフォーカスされるけど、大事なのはゲームをどうつくるか。本人が納得するようなマネジメントをしてほしいですね。

 今大会、選手の頑張りはもちろんのこと、ボランティアや外国のチームを受け入れている自治体などのホスピタリティーが凄い。それが盛り上がっている要素の一つだと思います。プレー以外のネタが多いのも特徴。外国の選手が試合後におじぎをしたり、ロッカーをきれいにしたり、子供たちがハカを踊ったり、外国の国歌を歌ったり。それがSNSで発信され、マスメディアによって増幅されていく。この盛り上がりは過去に例がないんじゃないですか。

 僕らのころも国立競技場に7万人近く入ったりして、それなりにムーブメントになりましたけど、あくまでラグビーの世界の中の話。昔とはスケールが違います。女性誌に取り上げてもらったりしたのはうれしかったですが、割と冷静でした。自分だけ取り上げられるのは照れくさいし、みんなに申し訳ないという思いもありましたしね。

 良くも悪くもアマチュアリズム全盛の時代でした。テレビ番組に出る時に“出るのはいいけど芸能人の方とは絡むな”と言われたり、ひと目でどこのメーカーのものか分かるスパイクを履いたら“ラインをマジックで黒く塗れ”、メーカーのロゴが大きく入ったバッグを持っていたら“ロゴにシールを貼れ”とか。その点、今は選手がラグビーを広めるという使命感を持ってメディアに出てきていると思います。

 今、ラグビー界ではプロリーグが一つの議論になっています。それ自体は議論を深めればいいと思います。ただ、プロ化は目的じゃない。ラグビーがメジャーになるためにどういう手を打つべきか。プロリーグができることは素晴らしいこと。その一方、引退後にサラリーマンに戻る選択肢はあっても良いと思う。ラグビーで培った経験は必ずビジネスにも役立ちますから。(日本テレビスポーツ局専門局長)

 ◆本城 和彦(ほんじょう・かずひこ)1960年(昭35)7月12日生まれ、富山県出身の59歳。国学院久我山高時代はSOとして3年時の全国高校ラグビーで優勝。早大では1年生からレギュラーとして活躍。「貴公子」と呼ばれ、アイドル並みの人気を誇った。卒業後はサントリーに進み、フィットネスクラブティップネス取締役専務執行役員を経て、2015年に日本テレビへ。日本代表通算10キャップ。 

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