遼、首位守った 2位と2差以上で最終日なら過去6戦全勝

[ 2019年8月25日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 長嶋茂雄招待 セガサミー・カップ第3日 ( 2019年8月24日    北海道 ザ・ノースカントリーGC(7178ヤード、パー72 ) )

10番、ラフからの第2打を放ち打球を見つめる石川遼(撮影・沢田 明徳)
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 前日に日没サスペンデッドとなった第2ラウンドの続きと、第3ラウンドが行われた。すでに第2ラウンドを終えていた石川遼(27=CASIO)は単独首位からスタート。5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算16アンダーで初日からの首位を守った。2位とは3打差。過去に2位と2打差以上で迎えた6試合は全て優勝を飾っており、V率100%という吉兆データもある。自身初のツアー2大会連続優勝へ、王手をかけた。

 初めて青空が広がった3日目。爽やかな天気とは対照的に、首位からスタートした石川の心は曇り空だった。トップに立つプレッシャーと戦いながら、ボギーなしの67をマーク。初日から首位の座を守り自身3度目の完全Vに王手をかけた。

 「トップに立つときのメンタルには慣れないし、難しい一日でした。一日中どよんとした流れでしたけど、チャレンジャーの気持ちだけは忘れなかった」

 3つ伸ばして迎えた11番パー4。ティーショットが右サイドの池に吸い込まれた。だが、ここからが真骨頂。ドロップし、155ヤードの3打目を9Iでピンまで50センチに運んでパーセーブ。さらに13番パー5でも2打目を池に入れるも、4打目を1メートルに寄せてパーを拾った。池を恐れず攻めた結果。「大きなセーブ」と胸を張った。

 今大会を初めて制した14年。大会名誉会長を務める巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(83)から祝福を受けた。今年は体調面を考慮して来場していないが「テレビで選手を応援したい」と激励のコメントが発表された。石川は「見られる立場として、エンターテイナーとして誰も追いつけない方。長嶋さんに凄いと思っていただくのは難しいと思うけど、いいプレーが見せられるよう頑張りたい」と力を込める。

 2位とは3打差。首位として、2位に2打差以上で最終日を迎えた6戦全てで優勝している。だが、石川は大きな差とは考えていない。「きっとジャンボさんがこの位置だったら、他の選手は無理だなって思うけど…遼だったらチャンスあるって思われてる(笑い)。そのイメージを変えていきたい」。自身初の2大会連続Vで“強い遼”を証明する。

 《2勝目見えた未来夢、65で2位》第3ラウンドを4位から出た堀川が7バーディー、ボギーなしの65をマークし、首位と3打差の2位に浮上。「初日から流れよくプレーができている。大きなケガもなく、しっかりマネジメントができている」とうなずいた。自身初優勝を飾った6月のツアー選手権森ビル杯以来となる2勝目を目指す26歳は「初優勝の時はトップから出て逃げ切る形だったが、明日は追いかける立場。攻めていきたい」と意気込んだ。

 《ツアー発足後9人目、大槻が2連続イーグル》大槻が自身初の2連続イーグルを奪った。3連続の達成者はおらず、2連続は99年のツアー発足後9人目、10度目の快挙。「入った瞬間はうれしかった。イーグル賞を2個獲ったぞ!という感じで」と笑みを浮かべた。インからスタートし、282ヤードに設定された17番パー4では1オンに成功して4メートルをカップイン。18番パー5ではグリーン右バンカーからの第3打を直接沈めた。64で回り、29位から6位に浮上。「なかなか難しいとは思うけど、また2イーグルを取れたらいけるかも」と2勝目を狙う。

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