異例!トライアスロンのスイムが中止 大腸菌の数値が上限の2倍超 テスト大会で不安要素

[ 2019年8月18日 05:30 ]

パラトライアスロンW杯 ( 2019年8月17日    お台場海浜公園周辺特設コース )

水質悪化で中止となったスイムコース
Photo By 共同

 20年東京パラリンピックのテスト大会を兼ねて行われ、スイムコースの水質悪化でスイムが中止となったためデュアスロン(ラン2・5キロ、バイク20キロ、ラン5キロ)に変更された。16日の午後1時に実施された水質検査では大腸菌の数値が国際トライアスロン連合(ITU)が定める上限の2倍超え。悪臭が指摘された11日のオープンウオーターに続き、お台場の水質問題に不安が残ることになった。

 16日午前5時の検査では基準値内だった大腸菌の数値は、午後1時に大幅に上昇した。4段階評価で最悪の「レベル4」が示され、17日午前2時45分の会議でスイム中止を決定。日本トライアスロン連合の大塚真一郎専務理事は「競技環境が用意できなかったことは申し訳なく残念に思う」と話し、来年の本番について「なんらかの事象が起きた場合は五輪でもルールに従って変更する」とした。

 トライアスロンはこれまでも天候などで競技時間の短縮や内容変更が行われてきた。直近では6月のミックスリレーシリーズのノッティンガム大会(英国)、W杯アスタナ(カザフスタン)は水質問題でスイムが中止された。だが日本で水質が原因の変更は今回が初めて。五輪では過去、変更された例はない。

 水質問題は、汚物の流入を抑える水中スクリーンをコースの外周に設置することで改善されていた。本番では三重になる予定のスクリーンは今回、一重だった。大塚氏は「台風10号の雨と、潮の状況が重なって水位が上がり、想定範囲を超えた」と説明。一方で15、16日に行われた男女個人競技では問題がなく「一重でも効果は実証された」と強調し、詳細な原因については後日調査するという。

 ITUスポーツディレクターのマーカス氏は会場変更について「今の時点ではない」と否定し「リスクを確実に下げる環境づくりに努めたい」とした。暑熱対策でも競技時間や距離の変更を余儀なくされているTOKYO2020。1年後へ、懸念材料は尽きない。

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