ホッケー五輪テスト大会 観客の酷暑対策実施も…どうなる?本番はより暑い“屋根なしスタンド”

[ 2019年8月18日 16:00 ]

観客にミストをかけるスタッフ
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 ホッケーの東京五輪テスト大会が17日に都内の大井ホッケー競技場で開幕した。連日、2000人近くの選手家族や競技関係者などが集まり、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会によって「観客の暑さ対策」が実施された。

 会場入り口にはテントや観葉植物のオブジェにミストを付けたものが2基設置された。初日は氷のう400個、組み立て式のサンバイザー1000個を配布。さらに客席をスタッフが巡回し、こまめな水分補給などの“セルフ暑さ対策”を呼びかけた。

 18日の女子日本代表「さくらジャパン」対中国戦はピッチ気温37度。スタンドもうだるような暑さになり、スタッフがミストを噴霧する装置を背負い、観客の火照りを冷ました。

 猛暑が懸念される来年の東京五輪にむけて、組織委は数々の暑さ対策をしている。しかし問題点があるのも事実。たとえば観客席の屋根の「あるなし問題」。今大会は屋根があるメインスタンド(2600席)のみに観客を収容しているが、来年の本番は今後建設予定の屋根のない仮設スタンド(7400席)を含めた1万人収容になる。加えて屋根があるメインスタンドも、太陽の角度によって直射日光は避けられず、日陰の席ですら気温30度を超えている。

 屋根のないスタンドの暑さ検証はしないのか、という問いに対し組織委は「仮設を準備するのは(費用などの面で)難しい。(暑さを経験する方が重要なので)割り切って夏にすることが重要」と施設面が本番と同様の条件ではないまま、この時期にあえてテスト大会を開催する意義を訴えた。

 「観客の暑さ対策」というものの、多くの観客が座ることになる屋根のないスタンドがないまま実施された今大会。今後、検証と改善がどのようになされるのか。アスリートファーストはもちろん、「観客ファースト」も視野に入れた対策が求められる。

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