宮里藍さん ジュニア対象の冠大会開催 メンタルトレの重要性説き「私にしかできない大会にしたい」

[ 2019年3月25日 16:30 ]

「宮里藍インビテーショナル」初開催を発表した宮里藍さん
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 日本ゴルフ界に、新風を吹き込むきっかけとなるのか。日米通算24勝を挙げ、17年に現役を引退した宮里藍さんが自身の名前を冠した大会「宮里藍インビテーショナル」を開催すると発表した。  女子ジュニア50人(中学生以上、17歳以下)を対象とした大会で9月22日から2日間、宮城県の松島チサンCC松島・仙台Cで行われる。藍さんは「引退してからずっとジュニアのイベントをやりたいと考えていた。たくさんの方々の協力を得て実現できることをとても嬉しく思う」と感謝を口にした上で「私にしかできない大会にしたい」と意気込んだ。

 藍さんにしかできない大会とは一体?その具体的なプランも明かしてくれた。

 「私はアメリカで“ビジョン54”に出会った。メンタルトレーニングを日本のゴルフにもっと落とし込むことができたらと思った」

 “ビジョン54”はピア・ニールソン、リン・マリオットの両氏が提唱したもので「自分の可能性を信じれば誰でも潜在能力を最大限に発揮して素晴らしい成果を得られる」という考え方。全ホールでバーディーを奪うと「54」になることに由来しており、賞金女王を8度獲得したアニカ・ソレンスタムら多くのトッププレーヤーも影響を受けた。

 藍さんは現役時代からオフに行っていたジュニアクリニックでも両氏を招いて“ビジョン54”のメソッドを紹介していた。今回はトップジュニアを対象とした大会で、技術だけでないメンタルの重要性を伝える。

 「こういうトレーニングもあると伝えることで、(子どもたちの考えの)幅が広がって何かしら感じることがあればいいなと思います」

 まさに世界ランク1位に立った藍さんだからこそできること。第1回大会がどのような大会になるのか、楽しみだ。(記者コラム・中村 文香)  

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