三宅宏実の伯父・義信さん 42年ぶり公式戦に急きょ参加しV

[ 2014年5月4日 05:30 ]

 レジェンド復活!!64年東京、68年メキシコ五輪の重量挙げフェザー級で金メダルを獲得した三宅義信・東京国際大特命教授(74)が3日、東京都調布市の味の素スタジアム内の会場で行われた第12回東京都マスターズ大会で、42年ぶりの公式戦出場を果たした。70~74歳の部にオープン参加し、スナッチ40キロ、ジャーク60キロを挙げて優勝。今後もマスターズ全日本大会などの公式戦に出場すると力強く宣言していた。

 「三宅さん、出てくださいよ」。東京都ウエイトリフティング協会の副会長として役員席に座っていた三宅氏に突然、周囲から声が掛かった。

 同一会場で国体東京都予選、高校総体予選、東京都女子選手権と同時開催されていた東京都マスターズ大会。出場選手、協会役員、関係者に「三宅さんが出てくれたら盛り上がりますから」と背中を押された74歳は「シューズもないしユニホームも持ってないよ」と苦笑いしながら72年ミュンヘン五輪以来の“電撃復帰”を決意。駐車場の車の中にあったトレーニング用の運動靴とTシャツ、短パンに急いで着替え、70~74歳の部の62キロ級に飛び入り参加した。

 「普段から練習しているわけじゃないから、一発で挙げないと体がぶっ壊れる」とマスターズの参加者17人の中で上から2番目の年齢だったが、スナッチで40キロ、ジャークで60キロをきれいに腕が伸びた姿勢で挙げ、あっさり優勝した。「いや~。実際に挙げたらこんなに重いのかと思っちゃったよ。気が遠くなったよ」と振り返る三宅氏にその場に居合わせた高校生、社会人、女子の各選手は「凄い!!」「さすがですね!!」と拍手喝采だった。

 三宅氏には以前からマスターズ大会などへの出場依頼があったが、自衛隊体育学校校長(97年退官)や協会職務などもありずっと断ってきたという。しかし、「自分がこうやって試合に出れば競技への注目が高まる。20年の東京五輪もあるし、少しでも盛り上げに役立てればね」と方針転換の理由を語った。「次は8月の全日本マスターズ、9月のマスターズ世界大会を目指すよ」と日本重量挙げ界の伝説のレジェンドは意気軒高だった。

 ◆三宅 義信(みやけ・よしのぶ)1939年(昭14)11月24日生まれ、宮城県村田町出身の74歳。県立大河原高2年から重量挙げを始める。法大在学中、60年ローマ五輪で銀メダル、64年東京、68年メキシコ五輪で金メダルを獲得。世界選手権6連覇を達成。現在は東京国際大の監督。弟はメキシコ五輪銅メダルの義行氏、めいは12年ロンドン五輪銀メダルの宏実。

 ▽ウエイトリフティング・マスターズ大会 35歳以上で5歳ごとに年齢が区切られ、56、62、69、77、85、94、105、105キロ超と各階級がある。今年は8月15日から3日間、兵庫県明石市で全日本が行われる。また8月31日から9月7日までデンマーク・コペンハーゲンで世界大会が開催される。

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