金田 天国の祖父にささげる涙の初五輪切符

[ 2012年4月7日 06:00 ]

<競泳日本選手権 男子200Mバタフライ決勝>五輪出場を決めた金田和也(左)は感極まって涙

競泳ロンドン五輪代表選考会兼日本選手権第5日

(4月6日 東京辰巳国際水泳場)
 天国からのエールが、水の中で推進力に変わる。男子200メートルバタフライ決勝。松田を追った金田が終盤の追い込みで2位に上がった。1分55秒39の自己ベストで五輪切符を獲得。「夢のような感覚。結果を出せてホントに良かった。一番、見てほしい人に見せられたかな」と目を潤ませた。

 見てほしかった人。それは昨年12月14日に86歳で亡くなった祖父・平八郎さんだ。東京・小金井市に金田SCを創設した祖父は、金田にとって師匠。金田の母・幸子さんを76年モントリオール五輪、80年モスクワ五輪の代表に育て上げ、孫にも英才教育を施した。祖父の教えは今も、胸の中に生きている。

 「人にも自分にも負けるな」。

 09年日本選手権では1秒以上自己ベストを更新したものの、3位だったために試合後、立ったまま2時間説教を食らった。高校3年時に左肘を粉砕骨折しながら、はい上がってきた強じんなメンタルは、祖父が養ったものだ。

 初の代表に決まったが、ゴールはまだ先にある。「五輪に出るだけじゃ、祖父も僕も満足はしない。五輪の決勝で世界と戦いたい」。輝くメダルを獲った時、祖父はきっと満面の笑みを浮かべているはずだ。

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