松山アイアンさえた!2年連続ベストアマへ好発進

[ 2012年4月7日 06:00 ]

9番セカンドショットをを放つ松山英樹。惜しくもチップインイーグルならず

マスターズ第1日

(4月5日 米ジョージア州オーガスタ オーガスタ・ナショナルGC=7435ヤード、パー72)
 2年連続のベストアマを狙う松山英樹(20=東北福祉大3年)が好スタートを切った。3バーディー、2ボギーの71で回り、首位と4打差の14位。同組で回ったマスターズ2回優勝のトム・ワトソン(62=米国)からもそのプレーを激賞された。5アンダーの67で回ったリー・ウェストウッド(38=英国)が首位、タイガー・ウッズ(36=米国)はイーブンパーの29位。

 たくさんの海外メディアの輪の中心に、少し浮かない顔をした松山の姿があった。「まだまだ内容が悪い。ちょっと不満です」とアマチュアとは思えない堂々たる物言い。マスターズでアンダーパーを出しただけではもはや単純に喜べなかった。

 反省材料は「アプローチがひどくてロングで一つもバーディーが取れてなかった」こと。加えて3番では絶好のチャンスから3パットとミスによるボギーもあった。ただし、アイアンは抜群の切れ味だった。3つのバーディーは全て鋭いショットから生まれた。特に9番、17番はいずれも2打目をベタピンにつけた会心のショットだった。

 マスターズに向けて先月から新アイアンを準備していた。オーガスタのフェアウエーは芝が全て逆目に刈ってある。リーディングエッジを少しだけ削って抜けをよくしたのは松山自身のリクエスト。細かな部分にこだわったアイアンが期待通りに効果を発揮した。

 「スタートの時は昨年よりも緊張していた」というが、同組で回った大御所の気遣いにも助けられた。「常に笑顔で話してくれるのでプレーしやすかった。怖くなかった」とワトソンに感謝。「君のお父さんは何歳?と聞かれたので、57か58歳と答えたら“私は62歳だ”と笑っていた」。スーパースターの気さくな態度に自然と緊張はほぐれていった。

 そのワトソンからはプレーを絶賛され、18番グリーンでは「グッドプレー。あしたも頑張れ」と激励を受けた。2日目も偉大なマスターと同組でのラウンド。「ワトソンへの声援は凄かった。あれぐらいの人気を取れるように頑張ります」。松山にまた一つ新たな目標ができた。

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2012年4月7日のニュース