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モドリッチ奮闘実らず「前線が物足りなかった。攻撃に鋭さがあれば打開できた」 クロアチア引き分け発進

[ 2022年11月24日 05:05 ]

W杯カタール大会1次リーグF組   クロアチア0ー0モロッコ ( 2022年11月23日    アルベイト競技場 )

<モロッコ・クロアチア>果敢に攻めるモドリッチ(左)(AP)
Photo By AP

 モロッコのサポーターで真っ赤に染まったスタジアム。クロアチアがボールを持つとブーイングが起きる“アウェー状態”で、モドリッチが奮闘した。守備では自陣深くまで戻ってファウルをしてまで止め、堅い相手守備のわずかな隙間を通すスルーパスや前半終了間際のミドルシュートなど攻撃のタクトも振った。だが、ゴールにはつながらずスコアレスドロー。「守備は強かったが、前線が物足りなかった。攻撃に少し鋭さがあれば打開できた」と振り返った。

 前回大会でチームは準優勝。初出場で3位に入った98年大会を超え、モドリッチもMVPに輝いた。だが、16強止まりだった昨年の欧州選手権を機にチームは若返りに着手。W杯予選を1敗で通過したものの、4年前の決勝で先発して今回も代表入りしたのは、モドリッチやMFブロゾビッチ、DFロブレンら5人だけだ。「これは全く別のチーム。ロシア大会の経験を基にそれ以上の成績を狙っているが、まずは1次リーグ突破に目標を設定している」と強調した。

 モドリッチはマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたが、4年前に活躍したFWマンジュキッチやMFラキティッチの穴を感じさせる内容。前回に引き続き指揮を執るダリッチ監督も「カウンターを警戒してパスを出せず、少し果敢さが足りなかった」と話した。過去5度の出場で初戦白星の98、18年大会は躍進しただけに、やや不安なスタート。「優勝したら引退してもいい」というモドリッチの悲願へ、大会中のレベルアップは必須だ。

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2022年11月24日のニュース