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フランス・エムバペの大会が再び始まった 先制されても前回王者さすが!!豪州圧倒4発

[ 2022年11月24日 05:05 ]

W杯カタール大会1次リーグD組   フランス4-1オーストラリア ( 2022年11月22日    アルジャヌーブ競技場 )

<フランス・オーストラリア>後半、ゴールを決め駆け出すフランスのエムバぺ(AP)
Photo By AP

 18年ロシア大会王者が好発進した。フランスは22日、1次リーグD組第1戦でオーストラリアに4―1で逆転勝ち。故障者続出に悩まされる中でFWキリアン・エムバペ(23)が1得点1アシストなど3得点に絡む活躍を披露し、チームも層の厚さを示した。C組のポーランド―メキシコは0―0で引き分け。また23日のF組で前回大会準優勝のクロアチアはモロッコと0―0で引き分けた。

 とどめを刺したのはこの男だった。2―1の後半23分にエムバペが右クロスに頭を合わせてネットを揺らす。前後を相手選手に挟まれながら、ものともしない力強い一撃。3分後には左クロスでジルーのヘディング弾を演出し、ラビオと連係してボールを奪った決勝点も含めて3得点に絡む活躍で貢献した。

 自らのSNSで「素晴らしい開幕」と発信したエムバペ。デシャン監督は「準備ができていることは分かっていたよ。これは彼の大会なんだ。既にベストの中の一人だけど自信に満ちあふれ、落ち着きがにじみ出ている」と手放しで称賛した。

 危機を救った。開幕前日の19日に今年のバロンドール(世界最優秀選手)に選ばれたFWベンゼマの負傷による大会欠場が決定。カタール入りしてから3人目の離脱となり、指揮官はあえて登録枠より1人少ない25人で戦う方針を示して選手の奮起に期待した。迎えた開幕戦で開始9分に先制を許し、DFのL・エルナンデスが負傷交代。先に行われた試合でアルゼンチンが伏兵サウジアラビアに敗れ、場内に番狂わせの予感さえ漂った。しかし、その中で快足FWは気落ちすることなく左サイドを駆け上がって存在感を示すと、仲間も応じた。前半27分に兄に代わって出場したT・エルナンデスのアシストでラビオが同点弾。ベンゼマの代役を務めたジルーが5分後に決勝点を決めた。

 後半にも加点して2得点のジルーはティエリ・アンリの代表最多51得点に並んだ。体を張ったポストプレーでも力を発揮したアタッカーは得点記録に「ここで止まるつもりはない。目標達成のためにチームを助けたい」と強調。指揮官は「とても効果的。チームを機能させた」と称えた。

 前回優勝を支えた中盤のポグバとカンテも大会を欠場したが、代役のラビオが1得点1アシスト。大量離脱の危機に22歳のチュアメニ、23歳のコナテら、ベスト布陣なら控えの可能性が高い選手が起用に応えた。

 前回優勝国は3大会連続で1次リーグ敗退中。そんなジンクスを吹き飛ばすような最高の白星発進となった。

 ≪「初戦の壁」突破≫18年ロシア大会優勝のフランスが今大会初戦に4―1で勝利した。前回大会王者が次大会で白星発進したのは06年ドイツ大会のブラジル以来4大会ぶりで、4得点は最多。直近3大会は初戦に勝てず、いずれも1次リーグで敗退していた。

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