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アルゼンチン国民悲痛…黒星発進に地元紙「歴史的敗北」「夢から悪夢」 優勝オッズも4位転落

[ 2022年11月24日 04:20 ]

W杯カタール大会1次リーグC組   アルゼンチン1―2サウジアラビア ( 2022年11月22日    ルサイル競技場 )

ブエノスアイレスでのPVでまさかの敗戦に肩を落とすアルゼンチン・サポーター(AP)
Photo By AP

 FWリオネル・メッシ(35=パリSG)を擁するアルゼンチン代表の黒星発進は母国でも大きく報じられた。22日の1次リーグ第1戦でサウジアラビアに1―2で敗れた一戦を、ナシオン紙は「歴史的敗北。アルゼンチン代表は砂嵐に包まれ、先行きは曇った」と報道。オレ紙は今回が最後のW杯とされているメッシにとって「夢から悪夢」になったと指摘した。

 優勝2回を誇る強豪がW杯でアジア勢に屈するのは史上初で、黒星発進はカメルーンと対戦した1990年イタリア大会以来32年ぶり。ハーフタイムにリードしながら敗れたのは30年第1回大会決勝で開催国ウルグアイに前半2―1から2―4と逆転されて以来92年ぶりとなり、チームは試合後に緊急ミーティングを行った。試合後のミックスゾーンでメッシは「これまで以上に団結しなければ。今こそ真のチームの力を示す時だ」と語った。

 スポーツデータの分析を行う専門会社グレースノート(本社・米国)は試合結果を「W杯史上最大の衝撃」と位置付けた。独自の計算式でFIFAランク51位のサウジアラビアが、3位で公式戦36戦無敗を続けていたアルゼンチンに勝つ確率を8.7%と算出。これまでは50年ブラジル大会で米国が優勝候補のイングランドを1―0で破った試合が勝率9.5%で最も低く、今回はそれを上回った。

 ウィリアムヒル社の優勝オッズでは開幕直前にブラジルに次ぐ2番人気の6倍だったアルゼンチンのオッズは敗戦後に8.5倍に修正されて4番人気に転落。最下位発進で1次リーグ敗退の危機を迎える中、メッシは26日のメキシコ戦と30日のポーランド戦を見据え「連勝しなければ。我々次第だが、基本に立ち返らないと」と訴えた。

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2022年11月24日のニュース