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トルシエ氏 日本代表のドイツ撃破に「感動で言葉が出てこない」称賛 「勝因とMVPは森保監督」

[ 2022年11月24日 11:12 ]

フィリップ・トルシエ氏
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 02年サッカーW杯日韓大会で日本代表監督を務めたフィリップ・トルシエ氏(67)が23日、ABEMA「Abema Prime(アベプラ)」にリモート出演。サッカーW杯カタール大会1次リーグE組の初戦で、日本代表がドイツを撃破したことについてコメントした。

 「緊急出演!日本VSドイツを忖度なし論評」と題した番組で、オープニングでは「よろしくお願いします」と日本語であいさつ。当時通訳を務めていたフローラン・ダバディ氏が、この日スタジオ出演して通訳した。

 日本の勝利に「素晴らしいですね。感動で言葉が出てこない。ドイツには穴がある、日本は十分勝てると試合前に見ていた。これで2日連続、W杯の歴史に残るジャイアントキリングになった。グループリーグで日本は優位に立ったのではないか」と述べた。

 試合内容について「同じ試合の中で2つの試合があったように見える。前半は守備的すぎて良くなかった。意図的にブロックをすごく下がって受けて、カウンター狙いだったということだと思うけど、その中で守備に徹してるのに激しさとか積極性が足りなかった。前半と後半はまったく違う試合だった」。採点するなら「100点」とし、「私は評論家ではなくて監督の立場だから、一番大事なのは勝ち点3をとったこと。すべては結果オーライだと思う。これで勢いがつくと思う。歴史的な勝利でした」とたたえた。

 「勝因とMVPは森保監督」とした上で、「後半3バックに変えたことだけじゃなくて、変えた上にブロックを意図的に上げた。堂安、浅野、三笘3人ともすごく大きな役割を果たした。前半でできていなかった球際の強さとか激しさは、まるで違う11人のように後半で現れた。どういった話がロッカールームであったかわかりませんけど、完全なる変貌だった」とした。

 「サッカーというのは、常に試合が動く。最初のドイツの攻撃に対して森保監督がブロックを低く設定して、伊東と前田だけをカウンターで行かせるというのは一つの戦術であって、正しいとか正しくないとは言えないんだけれど…そこから確かに変えたことによってドイツの反応が遅かった。ハーフタイムで修正したこともあるし、しいていえば戦術論だけじゃなくて、守備の選手が前半は自信を持って自分でボールを持ち運ぶとかなかった。でも後半はどんどんブロックは高く上がってるけれどラインも高く維持した上に、選手たちもリスクを持って、勇気を持って攻撃参加したっていうことを評価したいと思う」と語った。
 

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