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岩本輝雄氏 止められないフランス両サイドFW

[ 2022年11月24日 05:05 ]

W杯カタール大会1次リーグD組   フランス4-1オーストラリア ( 2022年11月22日    アルジャヌーブ競技場 )

<フランス・オーストラリア>後半23分、ゴールのエムバペはポーズを決める(撮影・小海途 良幹)
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 【岩本輝雄 視点】フランスは左のエムバペ、右のデンベレと両サイドのFWが素晴らしかった。ピッチを広く使い、テンポよくパスが回っていった。オーストラリアの守備陣が最終ラインを高く取ろうとしても、まったくできなかったほど。2人とも前を向いたらドリブルで勝負し、何度もチャンスをつくっていた。特に3得点に絡んだエムバペは切れがよく、スピードも凄い。ボールを持つと、一度止まってマークする相手を止まらせ、そこから加速するので相手はつかまえられない。ギアを入れる速さも桁違いで止めようがない感じだ。

 フランスはMFグリーズマンから両サイドにパスを展開して攻めるが、パスのスピードが速いのでテンポがいい。もちろんそのパスを正確にコントロールする技術があるからできること。相手が組織で守っても個で打開できる強みもある。守備陣も立ち位置がよく、ひとりでふたりの相手を見るように守っている。攻守ともにレベルの違いを見せ、間違いなく優勝候補の一角だと思う。(元日本代表MF)

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2022年11月24日のニュース