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鹿島・三竿 ポルトガル1部サンタクララに完全移籍 熟慮の末決断し条件面で既に合意

[ 2022年11月24日 04:00 ]

鹿島・三竿
Photo By スポニチ

 鹿島の元日本代表MF三竿健斗(26)が、ポルトガル1部サンタクララに完全移籍することが23日までに分かった。複数の関係者によれば、三竿は今季限りで鹿島との契約が満了。その中でサンタクララからオファーが舞い込み、熟慮の末、移籍を決断したという。条件面でも既に合意しており、メディカルチェックを経て正式サインを結ぶ予定だ。

 三竿は16年にJ2東京Vから鹿島入り。すぐに頭角を現すと、日本屈指のボランチに成長し、18年にはACL初制覇に大きく貢献した。20年からは主将も務めるなどチームの顔として活躍。今季は慣れないセンターバックでも奮闘した。日本代表には17年E―1選手権でデビュー。18年W杯ロシア大会は直前で落選したが、年齢的に次回26年W杯も目指せる実力を持っている。

 サンタクララは今夏に同1部スポルティングに移籍した日本代表MF守田英正(27)の活躍で、クラブ内での日本人株が急上昇。日本人スカウトを雇い新たな日本人選手獲得を画策する中で、実績十分の三竿に白羽の矢を立てたという。1部での実績は乏しいが、18~19年シーズンに16年ぶりの1部復帰を果たすと、昨季は18チーム中7位でフィニッシュした。

 今年1月にはFC東京から元日本代表FW田川亨介(23)が加入しており、W杯後の後半戦は日本人コンビでさらなる躍進を目指すことになる。

 ◇三竿 健斗(みさお・けんと)1996年(平8)4月16日生まれ、東京都武蔵野市出身の26歳。東京Vの下部組織出身で、15年にトップ昇格。同3月のC大阪戦でJ2デビューを飾った。16年に鹿島に完全移籍。日本代表はU―17から各年代で選出され、17年のE―1選手権でA代表デビュー。国際Aマッチは6試合得点なし。兄・雄斗はJ2大分に所属。妻は日本テレビの後藤晴菜アナウンサー。1メートル81、73キロ。利き足は右。

 ▽クルーベ・デスポルティボ・サンタクララ 本拠地はポルトガル・アゾレス諸島ポンタデルガダ。創設は1921年。国内タイトルは00~01年シーズンの2部優勝のみで国際タイトルはなし。18~19年シーズンに16年ぶり1部復帰。指揮官はポルトガル人のマリオ・シルバ監督(45)。チームカラーは赤と青。ホームスタジアムはエスタディオ・デ・サンミゲル(約1万3000人収容)。

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2022年11月24日のニュース