宝塚歌劇・月城かなとサヨナラ公演開幕

[ 2024年3月30日 16:30 ]

宝塚大劇場で開幕したサヨナラ公演で最後に大きな羽根飾りを背負い大階段を下りた月組トップスター月城かなと(撮影・奥 調)
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 宝塚歌劇団の月組トップスター・月城かなと(つきしろ・かなと)&トップ娘役・海乃美月(うみの・みつき)のサヨナラ公演「Eternal Voice 消え残る想い/Grande TAKARAZUKA 110!」が30日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した。

 「Eternal…」は19世紀のイギリスを舞台に特殊な感覚に突き動かされる考古学者ユリウス(月城)と、母から不思議な能力を受け継いだアデーラ(海乃)が国家を巻き込む陰謀に巻き込まれる壮大な物語。幻想的な世界観の中で細かな演技力で組を引っ張ってきた2人らしい芝居運びで魅せた。

 一方、劇団110周年を記念した「Grande…」は「月」をイメージさせる伝統的レビュー。満ちていく月をバックに和装の月城が昇天するシーンは、雪組から月組に組替えをへてトップスターとして頂点を極めた月城の姿にダブった。フィナーレでは「ひたすら走り抜けてきた…さよならの代わりにありがとう」とする歌詞が客席の涙を誘った。

 同公演が110期生の初舞台でもあり、カーテンコールで月城は「総勢115名で、皆さまに愛して頂ける作品になるように、千秋楽まで精いっぱい頑張って参りたいと思います。どうか皆さま、千秋楽までこの初舞台生を含めた月組生、どうぞ見守っていてください」とあいさつ。大きな拍手が巻き起こった。

 また劇場に隣接する「宝塚歌劇の殿堂」では、特別企画展「Memories of 月城かなと」もスタート。大劇場でのトップお披露目公演「今夜、ロマンス劇場で」での幻想的なパネルが設置される中、代表作ともなった「グレート・ギャツビー」や博多座でのお披露目公演「川霧の橋」などの衣装や小道具が飾られ多くのファンが訪れた。公演は5月12日まで。

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