療養中の渋谷陽一氏不在のまま「ワールドロックナウ」27年の歴史に幕 代打の伊藤政則氏が「さよなら!」

[ 2024年3月30日 22:00 ]

NHK-FM「ワールドロックナウ」公式サイトから

 音楽評論家の渋谷陽一氏(72)がDJを務めるNHK-FM「ワールドロックナウ」(毎週土曜後9・00)が30日に放送され、病気療養中の渋谷氏不在のまま、1997年4月5日の放送開始から27年の歴史に幕を閉じた。

 この日も伊藤政則氏(70)が代打DJを務め放送がスタート。普段通りに洋楽のメロディー、海外の音楽情報&ランキング、ロンドンレポートをリスナーに届けた。

 伊藤氏は番組途中でリスナーからのリクエスト曲とメッセージを紹介。「長い間生活とともにあった番組…寂しいです」「生涯忘れられない一曲をこの番組で聴きました」「渋谷さんの代役本当にお疲れさまでした」と放送ラストを惜しむ声が読み上げられた。SNS上でも「聴いてます 渋谷さん 長い間ありがとうございました」「渋谷さんにはロックを聴くこと、論じることにも矜持を持て、と教わりました」「渋谷陽一御大のご快復をお祈りしつつリアタイで」「第1回から聴いた すでにシルバーな年齢に」「一つの時代の終わりを感じます」「病床でもロックしておくれ」「親子二代でお世話になりました」などの声が上がった。

 番組の長い歴史を締めくくる曲には「リクエストも一番多かった…必然の曲」としてLed Zeppelin(レッド・ツェッペリン)の「Achilles Last Stand(アキレス最後の戦い)」が選ばれた。10分22秒。リスナーの「渋谷さんの復活に祈りを込めて」――。

 そして番組の最後には、伊藤氏が再びリスナーからの熱いメッセージを読み上げ「渋谷さんがポジティブなパワーを発信し続けたんだな」としみじみと語り、「リスナーの皆さん、最後まで聴いてくれて本当に本当にありがとうございました。さよなら!」と27年の番組の歴史に幕を閉じた。

 来週4月6日の同時間帯からは「洋楽シーカーズ」がスタート。公式サイトの紹介文には「最新の洋楽ポップミュージックに、解説と情報を添えた音楽専門番組。番組DJが探し求めて厳選したサウンドを、土曜の夜にキャッチしてください」とつづられている。DJ兼解説として音楽評論家の大貫憲章氏と伊藤政則氏が出演。

 ロッキング・オン・グループ3社の社長を務める渋谷氏は、昨年11月27日に同社公式サイトで病気療養のため入院することを報告。「ワールドロックナウ」の公式サイトで「~お知らせ~ 当面の間、渋谷陽一さんは出演をお休みします」と発表され、同番組は音楽評論家の伊藤政則氏が代打を務めてきた。

 ロッキング・オン・グループは29日、2024年4月1日付での経営体制を変更を発表。現グループ3社の代表取締役社長・渋谷陽一氏が退任し、各社の代表取締役会長に就任するとした。それに伴い、株式会社ロッキング・オン・ホールディングス及び株式会社ロッキング・オン・ジャパン代表取締役社長には、現副社長の海津亮氏が、株式会社ロッキング・オン代表取締役社長には、現副社長の山崎洋一郎氏がそれぞれ就任すると公式サイトで発表した。

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