大谷翔平のスタンス、声明で明確に 弁護士が解説「自分の立ち位置を明確にシロに設定したと」

[ 2024年3月26日 16:57 ]

野村修也氏
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 中大法科大学院教授で弁護士の野村修也氏が26日、日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)にコメンテーターとして生出演し、元通訳の水原一平氏(39)を巡る違法賭博疑惑について、ドジャース大谷翔平投手(29)が発表した声明の内容について解説した。

 水原氏の解雇が発表されて以降、初めての大谷の肉声。大谷は「僕も話したかったので、うれしく思います」と切り出し、「信頼していた方で、悲しいし、ショックです」「僕はスポーツ賭博に関与してない」「彼が僕の口座からお金を盗んだ」「みんなに嘘をついていた」「言葉では表せないような感覚でこの1週間ぐらいはずっと過ごしてきました」などと説明した。

 約11分で、水原氏に対して「嘘」という言葉を何度も使い、自らの潔白を主張した大谷。これについて野村氏は「大谷さんの方の弁護士は、明確に被害者、真っ白という位置づけにしましたよね」と分析した。

 「横領とかとなると、ある程度ずさんに任せていて、その結果裏切られたストーリーになりますけど、これ窃盗と言っていますから、まったく自分たちには何も落ち度がない中で、盗まれたんだというストーリーにし切っていますので、こうなると大谷さんへの処分はゼロですよね。被害者ですから」

 長年、二人三脚を続けた水原氏への情けも一切、切り捨てたことも大きいという。「何か温情をかけて、“困っているから一平さんを助けようと思って加担しました”というところも全否定していますので、ここで大谷さんは自分の立ち位置を明確にシロに設定したということですね」と解説。「それを覆す証拠が出てこない限りは、ここでいったん収束ということになると思いますけどね」と、大谷が潔白であることが証明されるとの見通しを示した。

 一方で、水原氏に対しては、甘い見立てをしていたのではと推測した。「州法違反だけを考えると、刑は軽いんですよ。違法賭博に投じた人は非常に刑は軽い、微罪なんですよ。それに大谷さんがお金を解決してくれれば、自分の問題は解決するだろうと。非常に甘かったと思うんですよ」。ところが、「アメリカは犯罪者をたどっていけば、テロリストみたいなところにお金が流れて行っている可能性がある」とし、米同時多発テロ以降、当局が多額の送金に対して資金洗浄の疑いが持たれる可能性があると指摘。「水原さんが考えていたストーリーと、捜査に入っている人が見ていたストーリーは全然違ったんですよ」と見解を語った。

 その上で、「そこで大谷さんの周りの人たちが大谷さんを守る。真実を明確にするために真っ白であると主張している。そうしないと、中途半端な関わりをすると、大谷さん自身も厳しい罪に問われる可能性がある」と繰り返した。

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