寺島しのぶ 母としての思い語る「私は歌舞伎を教えられない。皆様が師匠」 長男・尾上眞秀初舞台に感慨

[ 2023年5月6日 07:40 ]

寺島しのぶ
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 2日に初日を迎えた「團菊祭五月大歌舞伎」で初舞台を踏んだ初代尾上眞秀(10)。母親で女優の寺島しのぶはスポニチ本紙の取材に「ようやくこの時が来た。でもここからがスタートです。同時に本当に恵まれた舞台を用意してくれた皆さまに感謝します」と感慨深げに語った。

 歌舞伎俳優尾上菊五郎(80)の長女として、歌舞伎一家で育ち、歌舞伎俳優へあこがれた。だが、女性ゆえに歌舞伎の舞台に立つことができない悔しさも秘めて生きてきた。「私は歌舞伎を教えられない。でも芸を継承していくことが伝統芸能の素晴らしさで、眞秀は家に限らず皆さまが師匠になる。そこが一番の強みです」と愛息の今後の成長に願いを込めた。

 眞秀は現在、昼の部「音菊眞秀若武者」で立役と女形に挑戦。舞台映えする堂々の演技が早くも観客の心をつかんでいる。父はフランス人アートディレクターのローラン・グナシア氏で、初日には同国大使館関係者も多く姿を見せた。歌舞伎関係者は「日本の伝統芸能を海外に発信する俳優になってほしい」と期待を寄せている。その思いを知ってか「いつか海外で公演したい」。フランス語も学んでおり「フランスで歌舞伎をするのが夢」と伝統芸能の海外発信への使命感をのぞかせている。

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