佐藤康光九段、日本将棋連盟会長退任へ 6月上旬で任期満了 羽生九段が新会長就任濃厚に

[ 2023年4月4日 17:00 ]

6月での退任を表明した佐藤康光・日本将棋連盟会長(撮影・我満 晴朗)
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 日本将棋連盟の佐藤康光会長(53)は4日、次期の連盟役員予定者予備選挙に立候補しない意向を表明し、6月上旬の任期満了と同時に会長を退任することになった。後任は6月9日の棋士総会後に行われる理事会で決まるが、同選挙にはタイトル獲得99期の羽生善治九段(52)が立候補届を提出。26日の予備選を経て新会長に就任する可能性が高まった。

 4日午後に東京都渋谷区の将棋会館に姿をみせ、自身初の立候補届を提出した羽生は「きょうの取材はなしで……」と言葉少なに立ち去ったものの、連盟を通じて「この度、日本将棋連盟役員選挙に立候補する届け出を提出しました。2024年に(連盟が)100周年を迎えるにあたり自分なりに力を尽くす所存です」とコメントした。

 現役九段の佐藤会長は前任の谷川浩司・現17世名人の辞任を受け、17年2月に就任。以降6年間で東西の新将棋会館建設準備、新棋戦の開催などに尽力した。退任については「もともと長期はできないと思っていた。具体的に退任を考えたのは今年に入ってから。来年が100周年の大きな節目で、このタイミングで次のメンバーに託すのがいいと判断した」と理由を明かし、羽生については「(立候補の)話はうかがっているが、私から特に(後任として)話してはいない。役員候補となるのは非常に大きな事実。将棋界の枠を超えて活動しており、存在感が大きい」と話した。

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