太田光 デビュー当時は「放送できるかどうかも考えてなかった」 社会問題をネタにしたきっかけ

[ 2023年4月4日 13:13 ]

「爆笑問題」太田光
Photo By 提供写真

 お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光(57)が3日深夜放送のTOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」(月~木曜深夜1・00)に出演。デビュー当時の若手事情について振り返った。

 この日は米エール大助教授で経済学者の成田悠輔氏とともにトーク。成田氏からデビュー当時について聞かれた太田は最初から社会問題ネタを扱っていたことを明かしつつ、「あの頃は放送できるかどうかも考えてなかった。なんでそれがダメだって言われるのかもわからないぐらいの感じでやってましたね」と回顧。社会問題をネタにした契機について「あの頃、モンティ・パイソンのビデオがちょうど出始めの頃で、レンタルビデオ屋にモンティ・パイソンの寄り貫きみたいなものがあって、そこでめちゃくちゃブラックなネタがやってるんですよね。ああいうのがめちゃめちゃ面白くて。タモリさんやたけしさんも相当(社会ネタをやっていた)。たけしさんなんかは“寝る前にちゃんと絞めよう親の首”っていうのを交通標語でやってて、ドカンドカンウケてたんですけど、そういうのが好きだったから、その流れで“もっとえぐいことやってやろう”とか(思った)」と明かした。

 さらに「どっちかというと、テレビができないことをやるのがかっこいいみたいなっていう風潮も当時の若手にもあった。だから、ライブなんか使い物にならないやつばっかりでしたよ。出てきていきなりお客にナイフで切りかかるとかね。そんなやつがいっぱいいました」と苦笑した。

 デビューライブについても「渋谷ラママっていうライブハウスで僕らはデビューするんですけど、そこでやっていた新人演芸コント大会(だった)。ウッチャンナンチャンが今でいえば傷つけない笑いというか、それでダーンと火が付き始めた頃で、(みんな)ウッチャンナンチャンみたいにテレビに出たいと思っているんだけど、もうちょっと毒っけがほしいっていう連中がワンサカそこに集まってきてた。そこでゴングショーみたいなコーナーがあって、そこに出ているやつらは今でもオンエアで言えないようなネタをやってましたね。客もそれをまた求めてきている客だったからまあ、ひどいライブでしたね、当時は。今はほとんどゴングショーのコーナーでも完成された、テレビでもかけられるなっていう連中が…もう20年ぐらい前からそういう傾向が強くなりましたね。俺らがやり始めた頃は見世物小屋みたいな感じでしたね」と振り返った。

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2023年4月4日のニュース