【ブルーリボン賞・主演女優賞】倍賞千恵子 史上最高齢での受賞「私、もうそんな年?」

[ 2023年2月24日 05:00 ]

ブルーリボン賞で主演女優賞に輝いた倍賞千恵子

 「PLAN75」で主人公を好演した倍賞千恵子は、史上最高齢での主演女優賞に「ビックリしてるんです。私、もうそんな年?って」と笑った。

 75歳になると自ら生死を選択できる制度「PLAN75」をテーマに、命の尊厳を描いた作品。倍賞は78歳の主人公ミチが生死どちらを選ぶのか葛藤するさまを丁寧に演じた。

 自らも死を考える年齢。オファーが来たころ、顔見知りの住職に「死ぬってどういうこと?」と聞くと、「死は生きること」と返ってきた。その時を迎えるまで、生を全うする。そんな意味だった。ゾッとするような内容の物語に「最初は台本が読み進まなかった」と戸惑いもあったが、「どこか心が引かれた」と出演を決めた。

 ブルーリボン賞の受賞は2度目。47年前の第18回(75年度)で助演女優賞。対象作は「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」だった。「もし渥美清さんに受賞を報告したら?“良かったな”って、絶対何か買ってくれると思う」と思いをはせた。

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