【ブルーリボン賞・作品賞】「ある男」石川慶監督「みんなが一つになって高い完成度になった」

[ 2023年2月24日 05:00 ]

第65回ブルーリボン賞各賞決定 ( 2023年2月23日 )

ブルーリボン賞で作品賞に輝いた「ある男」の石川慶監督

 作品賞の「ある男」の石川慶監督(45)は「みんなが一つになって高い完成度になった作品」と喜んだ。死んだ夫の身元調査という奇妙な依頼を受けた弁護士が真実に迫るミステリー。主演の妻夫木聡(42)と二人三脚で歩んだという思いが強い。「普通の人を凄く透明に演じられる。40代に入り、役所広司さんや佐藤浩市さんの後ろ姿が見える役者」と称えた。

 映画作りでは、地理的にも時間的にも「どれくらい遠くに届くか」を大事にしている。「5年、10年たった時にも見てくれる人がいるかを考えますね」。今作はきっと、そんな作品になった。

 ≪“追いトップガン”続出≫外国作品賞は「トップガン マーヴェリック」。トム・クルーズ(60)主演の86年公開「トップガン」の36年ぶりの新作として、興行収入135億円超の大ヒットとなった。配給の東和ピクチャーズ・山崎敏社長は「“追いトップガン”なる言葉を生み、日本中のお客さまに愛されて、愛されて、何度も劇場に足を運んでいただいて、本当に幸せな受賞です」とコメントを寄せた。

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