フジテレビ「スタンドUPスタート」出会い変化する人の姿に願い込め

フジテレビ水曜10時枠の連続ドラマ「スタンドUPスタート」。竜星涼が演じる人間投資家が訳あり人材の再生を促す
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　今期の“お仕事ドラマ”として異彩を放っているのがフジテレビで放送中の「スタンドUPスタート」（水曜後10・00）だ。竜星涼（29）演じる人間投資家が、一癖も二癖もある人物に投資しスタートアップを促す。全体的な作風はコメディーだが、企画を担当する狩野雄太氏（38、写真）は「全ての働く人に届く、池井戸（潤）作品の日曜劇場（TBS）のようなドラマを目指している」と狙いを明かした。

　過去の栄光にすがる中年男性。汚い世界が嫌いな潔癖キャリアウーマン。自分の意見が言えない若者。そんな人たちが起業し、社会に価値を還元していく。狩野氏は「“こんな人いるよね”という人物たちを輝かせたかった」とドラマの制作当初を振り返った。「そのために社内のいろいろな人たちを眺めていました」と笑う。

　「資産は人なり」を合言葉に、さまざまな“訳あり人材”たちが第二の人生を生きていく。狩野氏は「人との出会いで人が変化する姿を見て、例えば隣の人に優しくなれたり、コミュニケーションが変わる。少しでも何かのきっかけになれば」と願いを込めた。