徳光和夫 ナイターの思い出は長嶋茂雄氏が語った天覧試合「これに勝る思い出はない」

[ 2022年5月14日 17:54 ]

フリーアナウンサーの徳光和夫
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 フリーアナウンサー徳光和夫(81)が14日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー」(土曜前5・00)に生出演し、巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(86)との思い出を語った。

 この日はリスナーに「ナイターの思い出」というテーマでメールを募った。テーマに沿った思い出を問われた徳光は、自身の代わりに、長嶋氏に聞いたナイターの思い出を披露した。

 長嶋氏が80歳になった際に行ったインタビューで、「目を閉じて下さい。今までで一番、印象に残っている試合は何ですか?」と聞くと、長嶋氏は「それは徳さん、天覧試合ですよ」と即答したという。

 1959年(昭34)6月25日、後楽園球場で行われた一戦は、巨人が阪神に5-4でサヨナラ勝ち。昭和天皇は時間の都合で午後9時15分には球場を後にされる予定だったが、その3分前に長嶋氏が劇的なサヨナラアーチを放った。劇的な一戦は今でも語りぐさになっている。

 徳光は当時の長嶋氏の心境を詳細に聞いたという。「長嶋さんは“一塁、二塁を回ったところで、天皇陛下のお顔を見たいな”と思ったそうなんですけど、お母さんから、昔の人ですから、“目を合わせてはならない。そんな失礼なことはないんだ”と(教えられていた)」と説明した。

 しかしその後、長嶋氏は意を決して客席を見上げたという。徳光は長嶋氏の言葉を回想。「三塁ベースを回ったところで、“もしかすると9時15分にお帰りになるから、陛下はもういらっしゃらないんじゃないか?”と思って、ぱっと目を上げたら、“昭和天皇は身を乗り出して手を振って下さっていた”と」。長嶋氏は「そのことが自分としては忘れられない」としみじみ語っていたという。

 徳光氏は「ナイターのコンサートも行きましたけど、これに勝るナイターの話はないな」と、長嶋氏の思い出を共有するかのように話していた。

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2022年5月14日のニュース