森口博子 「泣いちゃう~!」“リストラ寸前”から34年での初レコ大を回想

[ 2020年8月9日 15:34 ]

森口博子
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 歌手でタレントの森口博子(52)が9日、土田晃之(47)がパーソナリティーを務めるニッポン放送「土田晃之 日曜のへそ」(日曜正午)にゲスト出演し、アイドル歌手時代の悲しい思い出を明かした。

 福岡から歌手を目指して上京した森口は、85年に人気アニメ「機動戦士Zガンダム」のオープニング曲「水の星へ愛をこめて」でデビュー。アニメソングらしからぬ壮大な楽曲で、アニメファンから熱烈な支持を得た。

 しかし、同じ所属事務所にトップアイドルの松本典子がいたため、強く推されることもなかったという。レコード店に足を運んでも、自分の作品は探してもなかなか見つからず、「松本典子ちゃんとかは専用のラックがあるの。私は…行くと、ないわけよ。森口博子が。やっと見つけた時には、奥の方の漫画みたいなジャンルのところに置かれてて、『こんないい曲なのに』と思って」と悔しい思い出を披露。自分のレコードを、同じ「マ行」の松田聖子のラックに入れたこともあったという。

 「事務所の人たちは『ガンダムが終わったらお役目がない』みたいな感じで、『才能がないから福岡に帰しなさい』というリストラ宣告を受けるという…」。そんな崖っぷちから、バラエティー番組で数々の役割を体当たりで演じ、バラドルとして活躍の場を広げた。

 その一方で、歌手としての印象は薄くなったそうで、「バラエティーに出ている時に、『ガンダム』(の曲)を聞いてくれていた人たちが、同姓同名だと思ってたって。あの歌声から、キャラクターが全然結び付かなくて、『同じ人がいるんだ』と」と思われていたことを語った。ガンダムファンで、森口のCDを買ったという土田も「そのころ、森口博子って知らなかったと思う。あの曲欲しいなと思って。『ガンダム』ってジャンルのところで探したんじゃないかな?」と振り返った。

 森口は昨年、発売したガンダムの主題歌を集めたアルバム「GUNDAM SONG COVERS」がオリコン週間3位に入り、アイドル時代の夢だった「輝く!日本レコード大賞」に初出場。企画賞を受賞した。アイドル時代にかなわなかった夢をデビューから34年で実現させ、「34年たって、やっとあのステージに立たせてもらえたという…泣いちゃう~!」と、あらためて感激を口にしていた。

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2020年8月9日のニュース