【アマビエ・チャレンジ】倉田真由美さん願う 今は魔女狩りをする時ではないと気付いて

[ 2020年5月8日 05:30 ]

倉田真由美さん寄稿の「アマビエ」
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 新型コロナ禍で、疫病を鎮める言い伝えがある妖怪「アマビエ」が人気だ。江戸時代の瓦版に載った半人半魚の妖怪で「病がはやったら私の写し絵を人々に見せよ」と告げたという。“令和の瓦版”スポニチでは、著名人がコロナ退散を祈願して本紙に寄稿してくれたアマビエの写し絵を本日から毎日掲載します。江戸の人々は妖怪のお告げ通り、その絵を門口に貼ったと伝えられています。

【漫画家・倉田真由美さん】

 コロナ禍以降、世界はガラリと変わりました。親しい友人ですら、知らなかった側面が見えることもあります。

 特に哀(かな)しいなあと思うのが、人が人をあしざまに攻撃していること。自分と違う考えを持つ人、よくないと言われていることをしてしまった人に対して暴力的なまでの攻撃が多々見られ、暗澹(あんたん)たる気持ちになります。

 私たちの敵は、私たちの誰かじゃないです。まずは、石を握った自分の手を見つめ直してほしい。

 今は魔女狩りをする時ではないと気付いてほしくて、アマビエに願いを込めました。

 ◆倉田 真由美(くらた・まゆみ)漫画家。愛称「くらたま」。1971年(昭46)7月23日生まれ、福岡県出身の48歳。一橋大卒。代表作は「だめんず・うぉ~か~」。元NHK経営委員会委員。 

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