4月の月間「HUT」今年最高 新型コロナ外出自粛が数字に反映 昨年も大きく上回る

[ 2020年5月8日 16:40 ]

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛により、テレビの視聴量が増える中、4月の月間平均「HUT」(総世帯視聴率)が全日帯(午前6時~翌日午前0時)、ゴールデン帯(午後7~10時)、プライム帯(午後7~11時)いずれも今年最高になったことが8日、分かった。(数字はビデオリサーチ調べ、関東地区)

 HUTとは「調査対象となる世帯全体で、どのくらいの世帯がテレビ放送を放送と同時に視聴していたかという割合」。簡単に言えば「テレビをつけている世帯の割合」。「全体のパイ」とも言える。

 4月(3月30日~5月3日)は全日帯=46・5%、ゴールデン帯=66・7%、プライム帯=64・0%。これは、いずれも今年最高だった3月(3月2日~3月29日)の全日帯=42・7%、ゴールデン帯=62・1%、プライム帯=59・6%を大きく上回った。

 2019年の最高は全日帯=41・6%、ゴールデン帯=61・2%、プライム帯=58・7%(いずれも1月)。この4月は、これも大きく上回り、外出自粛の状況が数字にも表れた形。2016年の年間平均視聴率で、HUTプライム帯が59・0%と60%割れしたことが業界内で話題になったが、そこから見れば、4月のHUTプライム帯=64・0%は高水準となった。

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2020年5月8日のニュース