フジ 「追及」テーマに4月ゴールデンバラエティー“無改編” 改編率も15年以降最低

[ 2020年3月2日 12:00 ]

フジテレビ社屋
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 フジテレビは2日、この4月の番組改編の骨子を発表。例年は改編発表会という形で会見を行っているが、今年は新型コロナウイルス感染拡大の状況を受け、会見を急きょ中止し、書面での発表となった。

 今回の改編では「家族みんな、幅広い層で見られる番組であるか?」という点を重視し、「追求」をテーマに「とことん追求する改編」を目指す。

 視聴率動向について、長年視聴率低迷に苦しんできた同局だが、昨年の世帯視聴率では、2018年から19年の年間平均視聴率は、ゴールデン帯(午後7時~同10時)で7・8%から8・4%の0・6ポイントアップ、プライム帯(午後7時~同11時)で7・7%から8・1%の0・4ポイントアップと徐々にではあるが上向きになっていると総括。これを受け、今回の改編率は全日(午前6時~深夜0時)5・7%、ゴールデン帯8・6%、プライム帯13・6%。すべての時間帯で2015年以降では最低の数字となった。

 まず注目は、ゴールデン帯バラエティーは無改編、22時と23時に以降に集中して見直しを図っている点。各番組の持っているポテンシャルをさらに伸ばし、弱点と思える部分はリニューアル(マイナーチェンジ)し、追及していく。

 一方、22時以降は進化のために見直しを図る。水曜10時の「BACK TO SCHOOL!」を終了し、占いをテーマにしたドキュメントバラエティー新番組「突然ですが占ってもいいですか?」を新たにスタートする。また、月曜11時の「石橋貴明のたいむとんねる」を終了し、関ジャニ∞の新番組がスタートする。

 ドラマでは、月9に18年10月クールの放送終了後から続編の希望が多かった「SUITS/スーツ」のシーズン2をラインアップしたほか、木曜10時には、女優の石原さとみ(33)主演の初の薬剤師主人公ドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」(4月9日スタート)が用意。火曜9時は俳優の玉木宏(40)と高橋一生(39)が双子の兄弟を演じる「竜の道 二つの顔の復讐者」(4月14日スタート)、オトナの土ドラ(土曜後11・40)には女優の羽田美智子(51)主演の「隕石家族」(4月11日スタート)をそろえた。

 また、4月からは「配信戦略」も強化していく。地上波番組をより多くの視聴者に届け、総合的な視聴リーチを拡大していくため、配信との連携を強化したトータル編成を仕掛けていくという。若者層の視聴を意識し、自社配信プラットフォーム「FOD」との連動を強化していく。

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2020年3月2日のニュース