「やすらぎの郷」関係者も深い悲しみ 倉本聰氏「全てがNo・1の俳優」

[ 2019年10月29日 05:30 ]

八千草薫さん死去

ドラマ「やすらぎの郷」の記者会見に出席した(左から)八千草薫さん、脚本の倉本聰氏、石坂浩二、浅丘ルリ子、加賀まりこ
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 「やすらぎの郷」シリーズの関係者も続々と追悼コメントを寄せた。脚本の倉本聰氏(84)は「演技力も含めて、No・1の俳優だった」としのんだ。「一言で表現すれば、ピュアな俳優ですね。あの美しさは、ただ表面的な顔の美しさではありません。心の美しさが顔に表れていた。八千草さんがもういないと思うと、脚本を書く気もあまりしなくなりますね」と打ちひしがれた様子だ。

 同じ老人ホームの入居者を演じた加賀まりこ(75)は「先輩が亡くなられるたびに思うのは、自分は人間として、女優として、ちゃんと向き合えていただろうか、という思い。訃報に接して、そんなことを考えます」と心境を吐露。「八千草さんは自分に厳しい方でした。寂しいです」と追悼した。

 藤竜也(78)は08年公開の映画「しあわせのかおり」で共演した時を回想。「年がいもなく胸がときめいていたのを思い出します。現場での恬淡(てんたん)としたたたずまいが印象的でした」としのんだ。

 宝塚歌劇団の後輩でもある有馬稲子(87)は「おっとりして見えて、でも芯のしっかりした方でした。お仕事も順調になさって、とっても幸せな人生だったと思います」と哀悼。ミッキー・カーチス(81)は「そばにいるだけで気持ちが弾んで癒やされたよ。ついこの間まで一緒に撮影してたのにねぇ」と悔やんだ。
 八千草さんの降板後に代役を務めた風吹ジュン(67)は「代役の“しの”を演じる上で、私の指針となる方です。存在は大きく、八千草さんが意識から離れることはありません」と惜しんだ。

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2019年10月29日のニュース