新婚の水川あさみ「夫婦というのは一番身近にいる他人」 窪田正孝と結婚して1カ月

[ 2019年10月29日 17:36 ]

第32回東京国際映画祭で、コンペティション部門公式作品「喜劇 愛妻物語」の記者会見に臨んだ水川あさみ
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 女優の水川あさみ(36)が29日、第32回東京国際映画祭で、コンペティション部門公式作品「喜劇 愛妻物語」(足立紳監督)の記者会見に臨んだ。

 同映画祭では前日28日のオープニングイベントにも出席しており、9月21日に俳優の窪田正孝(31)と結婚してから初めて公の場に登場。一夜明け、主演の濱田岳(31)らと公式上映前に取材に応じた。

 国内外の取材陣を見渡して水川は「本当に、いろんな国の、映画を愛する人が集まるお祭りに参加できてたこと、コンペに選ばれたことをとてもうれしく光栄に思っています」とあいさつ。足立監督が会見中にチェイサーの水をこぼしたり、思い出し笑いをするのにつられて、笑いが絶えなかった。

 撮影について「監督が私たちのことをとても信頼してくれた。普段の動きだったり、(撮影を)待っている間の動きだったり、そういうものを見て取り入れてくれたり、私たちの本来の面白さを引き出してプラスしてくれたのかな」と振り返った。

 「喜劇 愛妻物語」は足立監督初の自伝的小説が原作。濱田が自意識だけは人一倍高い無職同然の脚本家・豪太を演じ、水川は、しっかり者の恐妻・チカ役。

 作品にちなんで「良い夫婦関係とは?」との質問に、「なかなか難しい質問だなとは思うんですけれども」と前置きし、「夫婦というのは一番身近にいる他人。そういう人がそばにいて人生をともにするという凄く奇妙で面白いことかな。凄く素晴らしくて、それぞれの夫婦の形が本当に素晴らしい個性なのかなと思う」と回答。

 「この映画を通じても、いろんな(夫婦の)在り方があるんだなと、それが素敵なことなんじゃないかとなと伝わるとうれしいなと思います」と付け加えた。

 駄目な夫に罵詈雑言を繰り返す役どころには、「毎日罵声を浴びせていると、それも慣れてきますね。どれだけ言ったらいいのかとか。どんどん毎日、声が大きくなっていくのはありました」と笑顔。「いつも監督が演出されている時はだいたいヘラヘラされているので、岳君の横で監督が同じ顔で並んでたときの腹立たしさといったら、まぁ、なかったですね」と振り返った。

 これに対して濱田は「役であるというのを理解はしていても毎日毎日罵倒されるのは、なかなか辛いものがあるんですけど、でも段々と慣れてくるんですよ。段々それが面白くなってくるんですよ。自分の防衛本能に感心しました」と苦笑した。

 水川の演技について「凄く迫真に『死ね』とか言ってくるんですけど、あぁ、今の凄くいい『死ね』だったなとか思っている自分がいるんですよ。それはもう水川さんのお力で引き上げてもらったというのが事実。後半は楽しくてしょうがなかった」とも。

 濱田は「子供の頃から俳優業をやっているんですけど、大きな映画祭に出るのは初めて。初めて大きな映画祭に出る役が『豪太』であることを残念に思います」とダメ亭主ぶりを強調。水川も「現場に入って、ヘラヘラしている濱田さんを見ていると罵声を浴びせたくなりました」と話した。

 その後、公式上映会場に移動して、舞台挨拶にも登壇。水川はこの映画では、みなさんがビックリするくらいの罵声を(濱田に)浴びせています。みなさんに嫌われる覚悟で、この映画をやりました。それはウソですけど。夫婦の在り方を面白く見ていただけたら」と呼びかけた。

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