新海監督「天気の子」19日公開もまだ制作中 RADWIMPS野田「賛否を巻き起こすんだろうな」

[ 2019年7月2日 19:53 ]

映画「天気の子」の製作報告会見に出席した(左から)武田祐介、桑原彰、野田洋次郎、新海誠監督、醍醐虎汰朗、森七菜、本田翼、川村元気プロデューサー
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 映画「天気の子」(19日公開、監督新海誠)の製作報告会見が2日、都内で行われ、音楽を担当するRADWIMPSの野田洋次郎(33)らが出席。野田は「前作(『君の名は。』)よりもより深く結びつきをもって、監督とタッグを組んでやらせてもらったなという感じ」と話し、公開を間近に控えているが、まだ作業は続いていることを明かした。

 RADWIMPSと「物語づくりのところから一緒にやってきた感覚がある」という新海監督。「友人として、“洋次郎さん、脚本からどんな音楽聞こえてきますか?”と、曖昧なお願い」が始まりだったという。

 野田は脚本をまず読み、「本当に新海さんらしいと思ったし、意外性もあったし。僕はもうちょっとわかりやすくマスに向けた物語を描かれるのかと思ったら、すごく新海節を発揮していて、賛否を巻き起こすんだろうなこの物語はというのが見えた」と感じ、「余計に新海誠さんって人を好きになったというか、グッときた。攻めてくるんだな、この人は。自分のやりたいことに対してものすごい正直だなと。すごく驚かされ、うれしかったです」と語った。

 野田が書き上げた「愛にできることはまだあるかい」の歌詞を読んだ新海監督は「帆高ってこの時こんな気持ちだったのか。陽菜ってこんな子なんだみたいなことが曲に書いてあって、僕の知らない少年少女の気持ちが洋次郎さんの曲の中に入っていて、それを発見していくような」感覚だったという。

 新海監督はもともとRADWIMPSのファンだったというが、今回も一緒に作品作りができたことを「僕はもう、RADWIMPSのことが、洋次郎さんのことがどんどん好きになっていく時間だった」と語った。さらに「『君の名は。』で曲を一緒にやったのに、もっと好きになったんですけど、変わらず遠い場所で輝いている星みたいな人たちだったんですよ。いまでもそうなんですけど、少しだけ『天気の子』をやったことでちょっと友達に近くなった」とはにかんだ。

 野田も「一緒に過ごしてきた時間があったから。ここまでは音楽監督だったら言わないことまで踏み込んで言えるようになった」とし、それは「すごく信頼を置いてくれているのを実感できるようになったから。だったら僕は全部、この作品を通して、僕は出せるものをすべて出そうと思ったし、すべて渡そうと思いました」と熱い思いを語った。

 主題歌は「君の名は。」では4曲。「天気の子」ではさらに1曲増え、5曲となった。新海監督は「予定より増えたね。4曲多いんじゃない、5曲多いんじゃない、『君の名は。』のときもあったんですけど。見ていただけると必然を感じていだけけるはずですし、とくにクライマックス近辺の積み重ねはほかの映画にないものを宿していただけたと思っています」と嬉しそうに話した。

 今回はオーディションによって選ばれた新進気鋭の女性ボーカリスト・三浦透子(22)が参加。5曲の主題歌と劇伴26曲が作品に彩りを添える。

 国内では359館、448スクリーンで、東宝配給作品史上最大規模の公開となる。また全世界に向けた配給は2日時点で「君の名は。」の135の国と地域を超える、140の国と地域に向けた配給が決定している

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2019年7月2日のニュース