「くも膜下出血」高齢ほど合併症の危険性も

[ 2019年7月2日 05:30 ]

ジャニー社長 救急搬送

ジャニー喜多川氏が社長を務めるジャニーズ事務所の外観
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 ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(87)が、解離性脳動脈瘤(りゅう)破裂によるくも膜下出血で救急搬送され、入院していることが1日、事務所から発表された。

 くも膜下出血は脳動脈瘤(脳の動脈にできる膨らみ)が破れ、脳を覆うくも膜と軟膜の間に広がるように出血すること(図)。東京脳神経センターの北條俊太郎副所長によると、脳動脈瘤は血管が枝分かれする部分にこぶ状にできる場合が多いが、解離性脳動脈瘤は枝分かれしていない部分が全体的に膨れたような状態で、くも膜下出血のうち3%程度と症例が少ない。いずれも遺伝的な要因もあるとされるが、はっきりとは分かっていない。

 ジャニー社長は倒れてから2週間経過しており「回復する場合は2週間前後あれば意識が戻り、手足が多少動かせる状態になることが多い」という。ただ「高齢な方ほど、脳梗塞や肺炎などの合併症の危険性もある」と楽観できない状況ではある。回復した場合は「少なくとも半年間程度は入院し、その後もリハビリ次第になるだろう」と見通しを語った。

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2019年7月2日のニュース