藤井聡太七段 1時間23分のスピード勝利 堀口七段を47手で下す 順位戦C級1組2回戦

[ 2019年7月2日 12:30 ]

大阪市の関西将棋会館での順位戦C級1組2回戦に臨む藤井聡太七段(左)と堀口一史座七段
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 将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(16)が2日、大阪市の関西将棋会館で指された順位戦C級1組の2回戦で堀口一史座七段(44)と対戦。47手、開局からわずか1時間23分のスピード勝利を収めた。

 終局は午前11時23分。持ち時間6時間のうち、使ったのもわずか1時間18分だけ。対局中に頼んだ昼食(会館に近い「やまがそば」の他人丼と冷うどんのセット=830円)について、報道陣から「食べて帰る?」と問われてしばし黙考。「悩んでる?」に「はい」と答えながら思わず苦笑いだ。

 堀口が報道陣が来る前に退室したため、感想戦もなしの異例対局となったが、順位戦連勝スタートについては「まだまだ先は長いのでこれからも一局一局全力を尽くしていきたい」ときっぱり。その後は支払は済ませたものの昼食はとらず、そのまま帰路についた。

 両者はこれが初手合いだったが最初からハプニング続きだった。堀口が対局場入りしたのは開局予定の午前10時のわずか3分前。報道陣に向かっていきなり手を広げて踊るポーズをとり、さらにこけて見せて、その後にようやく着座した。

 その後に2人とも急いで盤上に駒を並べたものの結局、開局時間には間に合わなかった。記録係から「対局時間が過ぎていますので始めて下さい」と促され、ペースを乱された先手の藤井が慌ただしく初手を指していた。

 堀口は過去に5時間24分という歴代最長の長考を記録した棋士として知られるが、この日使った持ち時間はわずか4分だった。

 藤井の次局は5日、竜王戦挑戦者決定トーナメント3回戦で、前王将の久保利明九段(43)と対戦する。

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