ジャズピアニストの佐山雅弘さんが死去 公式サイトで最後のメッセージ公開「ありがとう、さようなら」

[ 2018年11月14日 18:52 ]

 ジャズピアニストの佐山雅弘さんが14日、胃がんのため川崎市多摩区の自宅で亡くなった。64歳だった。兵庫県尼崎市出身。告別式は近親者で行う。

 国立音大在学中から活動を始め、バンド「PONTA BOX」のオリジナルメンバーとして活躍するなど、ロックやポップでも幅広く活動。舞台の音楽監督を務めたほか、ミュージカルの作曲も手掛け、オーケストラとも共演を重ねた。2014年に胃がんのため手術を受け、その後闘病を続けながらも演奏活動などを精力的に行っていた。7月に新ピアノトリオの初アルバム「ブリッジ」を発表したばかりだった。 

 佐山さんの公式サイトで最後のメッセージが公開。「まことに人生は出会いであります」とし、出会った人々に感謝。「ありがとう、さようなら」と結んでいる。

 メッセージ全文

みなさま。佐山雅弘より

このお手紙がお手元に届く時、僕はこの世におりませんが、長きに亘ってのお付き合いにお礼を言いたくて家人に託しました。

加山雄三とタイガースが大好きな中学生。高度成長期大阪の衛星都市尼崎に親父が構えた小?さな小売商を継ぐことに何の疑念も持たないごく普通(以下)の子供がジャズとの出会いで、楽しさこの上ない人生を送ってしまいました。

まことに人生は出会いであります。

「君の身体は君の食べたモノで出来ている」と言いますが、まったく同様に僕という者は僕が出会った人々で出来ているのだとしみじみ実感したことです。

その出会いを皆様にあらためて感謝しつつ、今後益々の良き日日を祈りながらお別れをします。

ありがとう、さようなら

2018年11月14日 佐山雅弘

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