「イッテQ」祭り企画 タイでも“やらせ疑惑”日テレ謝罪「確認不十分 当社に責任」経費から賞金も

[ 2018年11月14日 21:15 ]

日本テレビ社屋
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 ラオスで架空の祭りをでっち上げた疑惑に続き、昨年2月に放送されたタイの「カリフラワー祭り」でも同様の“やらせ疑惑”があると14日に「文春オンライン」で報じられた日本テレビの人気バラエティー番組「世界の果てまでイッテQ!」(日曜後7・58)について、同局広報部は同日、見解を発表した。

 「番組の意向でコーディネート会社が主催者に提案したり、実質的な主催者となってイベントとして開催したケースがありました。中には場所や時期を変更して開催したものもありました」と一部疑惑を認め「今回のような事態を招きましたことを、お詫び申し上げます」と謝罪した。

 最初に問題となったのは、お笑い芸人の宮川大輔(46)が世界の祭りに参加するコーナー「世界で一番盛り上がるのは何祭り?」で、5月20日に放送されたラオスの「橋祭り」企画。全長25メートルの細い板を自転車で、玉をよけながら渡る競技だった。今月8日発売の「週刊文春」は「そんな祭りは存在しない」と指摘。橋祭りが番組側の企画で、参加者には賞金が支払われたと報じた。

 日テレは8日、文書で見解を発表し、企画について「現地からの提案を受けて成立した」と報道内容を否定。橋祭りで使われたセットについても「(番組側が)設置した事実はない」、賞金についても「番組から参加者に賞金を渡した事実もございません」とし、意図的なやらせ疑惑を全面的に否定。番組は今後も継続するとした。

 しかし、続報が出たこの日になり「番組がコーディネート会社に支払っている撮影経費の中から、開催費用や賞金、参加費、協力費などが支払われていることもありました」と一部疑惑を認めた。原因は「コーディネート会社との長年にわたる協力関係に甘え、企画についての確認が不十分なまま放送に至ったことについて、当社に責任があると考えております」とした。

 「橋祭り」企画においては、ラオスに定着している祭りかどうかも焦点になったが「当番組が、イベント、催し物、コンテスト、愛好家が集う小さなゲームに至るまで、『祭り』企画として扱ってきたことを、視聴者のみなさまに正しくお伝えできていなかった点についても反省しております」としている。

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