“名伯楽”SEAMO、初G1なるか 一口馬主ルーカスがNHKマイル出走

[ 2018年5月6日 09:43 ]

「一口馬主」に情熱を注ぐSEAMO
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 ラッパーのSEAMO(42)が一口馬主を務めるルーカス(牡3)が、6日に東京競馬場で行われるG1「NHKマイルカップ」に出走する。これまで15年で約100頭に出資し、重賞8勝を挙げたという“名伯楽”。優勝すれば自身初のG1制覇となる。

 ルーカスは15年のJRA賞年度代表馬モーリスの全弟で「募集時に実際に見て、雄大な馬体、力強い歩様、ただならぬオーラを感じた」と出資。前売りオッズは人気薄だが「兄の成長曲線を見ると晩成(型タイプ)かなあと思うので、今回は厳しいかもしれない。ただそれでも、何が起こるか分からないのが競馬。ノーチャンスなら堀(宣行)調教師は使わない」と期待し、先も見据えている。

 スポニチ本紙に初めて明かしたところによると、03年に一口馬主を始め、これまでタッチングスピーチやダービーフィズ、現役ではウインガニオン(牡6)などの重賞馬を所有。しばらく失敗が続き大赤字になったが、猛勉強して「トータルでトントンぐらい」まで稼いでいる。

 「あまり高額すぎるものには手を出さない」と、一頭8000万円を上限として、16万〜200万円を出資するのがSEAMO流。「まずは立ち姿を選別。次に募集馬をDVDで夢に出るまで見まくり、周回展示を見てそのイメージと違わないかをチェック。その中から成長をイメージして、配合のいい馬を残してふるいにかける」と、もはやプロの領域だ。

 「夢は大きく凱旋門賞」。そのためにはまず国内G1制覇が目下の目標で、ルーカスにかける期待は大きい。

 ▼一口馬主 馬主登録をしていない人が競走馬を主に40〜500口に分割して出資し、間接的に馬主になるシステム。会費や餌代などの経費、海外遠征費なども負担するが、レース獲得賞金は分配される。最近は一口馬主クラブが強く、主な馬に11年3冠馬のオルフェーヴルなど。

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2018年5月6日のニュース