広島・末包 先制V撃で交流戦7年ぶり白星発進 “命の恩人”龍馬先輩のメッセージに応えた

[ 2024年5月29日 05:45 ]

交流戦   広島2-1オリックス ( 2024年5月28日    マツダ )

<広・オ>ヒーローインタビューを終え笑顔でポーズを決める末包(左)と床田(撮影・奥 調)
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 「日本生命セ・パ交流戦」が28日に開幕し、広島はオリックスに競り勝って今季3度目の4連勝で同最多を更新する貯金6とし、昨年7月27日以来、306日ぶりに単独首位に浮上した。末包昇大外野手(28)が初回2死二、三塁から先制の決勝打を右前へ放ち、床田寛樹投手(29)は7回1失点の粘投でリーグ単独トップの6勝目。過去苦手にしてきた交流戦で7年ぶり5度目の白星発進を飾った。

 末包は見逃せばボールかもしれない外角低めのカーブに食らいついた。初回2死二、三塁の好機。初対戦のエスピノーザに初球から内角を突かれ、カウント1―2と追い込まれてから右前へ運んだ。走者2人を先制の本塁に迎え入れ、この2点が最後まで効いた。

 「基本は内角のツーシームや真っすぐかなと思っていた。そこをどう打とうかなというイメージはしていた。逆(外角カーブ)がきてくれて良かった」

 前日27日に誕生日を迎えたばかり。28歳最初の打席から勝負強さを発揮し、勝利に貢献した。

 「前の(DeNAとの)3連戦の最終戦はちょっと打てなかったので、今日は打てて良かった。正直(パ・リーグは)あんなに良い投手がどんどんくると思ったら厳しいですけど、継続していきたい」

 昨季までチームメートだったオリックス・西川と再会。移籍表明した昨年11月14日にはLINEで「カープを任せたぞ」とメッセージが届いた。あれから約5カ月。目の前で最高の“返答”を見せ、「良かったかなと思う」とうなずいた。

 どん底を救ってもらった先輩だ。昨秋の阪神とのCSファイナルS第2戦で敗戦に直結する失策を犯した。「誰にも会いたくないし、何もしたくなかった」。宿舎に戻り、ベッドで横になっていた部屋に突然の訪問を受けた。半ば強引に食事に連れ出され、親身に寄り添ってくれた。「龍馬さんは命の恩人」と感謝し、「成長した姿を見せたい」と誓っていたが、まずは初戦の殊勲打で実行した。

 昨季までの交流戦は12球団最低の通算勝率・422。過去4勝12敗4分けだった“開幕戦”で7年ぶりの白星発進を決めた。マツダスタジアムでのオリックス戦連敗も「6」で脱出。貯金6で阪神を勝率7厘だけ上回って今季初の首位にも立った。鬼門を打ち破るときがついに来た。(長谷川 凡記)

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