【球影】チームの反発力が阪神・岡田監督のマネジメント力 赤星氏&関本氏が06年ノーノーを振り返る

[ 2024年5月29日 05:15 ]

06年、阪神戦でノーヒットノーランを達成した山本昌(中央)

 【球影 あのシーンを検証】阪神は24日の巨人戦で戸郷にノーヒットノーランを食らって0―1の敗戦。甲子園で巨人投手に達成されるのは1936年の沢村栄治以来、88年ぶりだった。しかし、翌25日の同戦は零封リレーでやり返し3―0勝利。2006年に中日に無安打無得点をされた本紙評論家の赤星憲広氏(48)と関本賢太郎氏(45)は、チームの反発力が岡田監督ならではのマネジメント力と分析し、18年前を回顧した。 (取材・構成 畑野 理之)

 赤星氏 今回もそうだけど、06年も特別なミーティングとかはしなかったよな。負けられない一戦だと選手みんな分かっていたけど、いつも通りだった。岡田監督が泰然自若だから選手に安心感を与えているのかもしれないね。

 関本氏 当時はほぼ毎日、ミーティングはやっていましたけど、確かにノーノーをやられたから特別に…というのはありませんでした。

 両氏が振り返ったのは、山本昌にノーヒットノーランをやられた06年9月16日の中日戦(ナゴヤドーム)だ。赤星氏が「1番・中堅」、関本氏が「2番・三塁」で出場した。出塁は失策による一つのみで赤星氏は最後の打者(三ゴロ)。関本氏に4打席目は回ってこなかった。それでも岡田監督は試合後も普段通りで、翌17日も投手以外の1~8番までは同じスタメンを組んだ。安藤優也(現投手コーチ)が8回途中まで無失点に抑え、4番金本知憲(現本紙評論家)が2ランを放って、2―0で勝利。ここから9連勝した。

 どんな負け方をしても1敗は1敗やないか、ということなのだろう。チームが浮き足立つこともなく、急ブレーキがかかりそうな事態を回避している。両氏は、岡田監督は今回も18年前も“何もしなかった”のではなくて、こういう時こそ“何もしないことをして”チームを立て直したのだと振り返った。

 ちなみに同年は開幕から敵地の中日戦で全く勝てず、ジェフ・ウィリアムスがロッカーやベンチに塩を盛り、試合前に景気づけでお酒を振る舞ったというエピソードは有名だ。

 赤星氏 その日ジェフが一升瓶を持ってきて、みんなに飲ませていたのを思い出した。日本人よりも日本人っぽいことをやってくれていた。

 関本氏 僕は口をつけただけなんですけど、それで出陣して、でもノーノーをやられたんですよね。今となってはいい思い出ですね(笑い)。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年5月29日のニュース