阪神 152キロ右腕の神戸弘陵・村上泰斗をドラフト候補にリストアップ 直球の質は「村上2世」

[ 2024年5月29日 05:15 ]

阪神のドラフト候補にリストアップされた神戸弘陵・村上

 阪神が、神戸弘陵の最速152キロ右腕・村上泰斗投手(17)を今秋のドラフト候補に挙げていることが分かった。28日、兵庫県西宮市内の球団事務所でスカウト会議を開き、高校生を中心としたリストアップ選手を確認した。村上は本格的に投手に取り組んでわずか3年でプロにマークされるようになった“伸びしろの塊”。昨季MVPの村上頌樹投手(25)をほうふつさせる切れ味鋭い直球で、「村上2世」になる可能性を秘めている。 神戸弘陵・村上泰斗投手の動画はこちら

 “虎の恋人”の神戸弘陵・村上の武器は、切れ味鋭いストレートだ。最速152キロを誇り、「理想は(元阪神の)藤川球児選手の火の玉ストレート」と言うほど強いこだわりがある。直球の回転数は、1分間で約2500。プロ野球の平均を200回転近く上回り、約2600回転で投げる昨季MVPの阪神・村上に迫るレベル。直球の質という点では、“村上2世”になれる素質の持ち主だ。

 驚くべきは、投手に本格的に取り組んでまだ3年という経歴の浅さで、プロからマークされるようになった潜在能力の高さ。入学時の130キロ台中盤から一足飛びの成長を続け、130キロ台後半のフォークも光る。進路は「プロ一本」と公言する地元・兵庫の逸材を、阪神が放っておくはずがない。関西地域担当の熊野輝光スカウトの舌も滑らかだ。

 「もともと腕の振りが素晴らしい。不安があった制球面も、今年になってフォームが安定したことで良くなった。150キロ台を連発している。試合後半でも147~148キロが出る。急激に良くなっている」

 17年の育成ドラフト2位でオリックスに入団し、今や先発ローテーションの一角に名前を連ねる同校OBの東を引き合いに出し、「高校の今の時点で比較すれば、安定感では村上の方が上」と評価は高い。昨秋も今春も県大会3回戦で敗れるなど全国的には無名でも、各球団のスカウトが足しげく試合に通う。熊野スカウトは、阪神としての順位付けではなく一般論として「楽しみな素材。成長次第では上位候補も考えられる」と今秋ドラフトのランクを予想した。

 この日のスカウト会議では、夏の地方大会を前に、高校生のドラフト候補が確認された。そのチームからは、高卒の投手が次々と芽を出している。

 兵庫・須磨翔風高出身の才木は、右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を乗り越えて先発ローテーションに定着。今季は既に5勝をマークする。2年目の門別は、岡田監督の“秘蔵っ子”ともいうべき将来を嘱望される左腕。西純、及川も、これまでに1軍の舞台を多く経験している。息の長い投手王国をつくるために、今夏も全国の高校生を綿密に調査していく。

 ◇村上 泰斗(むらかみ・たいと)2007年(平19)2月20日生まれ、兵庫県出身の17歳。白金小1年から白金メッツで野球を始め、猪名川中では箕面ボーイズで捕手兼外野手。神戸弘陵(兵庫)では2年春から背番号11でベンチ入りし、同秋からエース。球種はカーブ、カットボール、スライダー、フォーク、チェンジアップ、ツーシーム。50メートル走6秒3、遠投110メートル。1メートル80、76キロ。右投げ右打ち。

 《高校生投手は今朝丸ら高評価》
 今秋ドラフト候補に挙がる高校生投手では、最速151キロ右腕の報徳学園(兵庫)・今朝丸裕喜が上位候補として高い評価を受けている。神戸弘陵・村上泰斗、生光学園(徳島)・川勝空人ら最速150キロを超える投手もそろう。大学生では関大・金丸夢斗、愛知工大・中村優斗の両投手、明大の遊撃手・宗山塁(いずれも4年)らが1位候補として評価されている。

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