リチャードの登場曲が、変えられた 師匠・山川選曲「君はともだち」 狙いは深いのではないか?

[ 2024年5月22日 08:00 ]

ソフトバンクの“師弟コンビ”山川(左)とリチャード
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 ソフトバンク・リチャードの登場曲が、4月30日の1軍合流後の今季から変わっていた。というか、変えられたらしい。しかも、同郷沖縄県の打撃の師匠・山川に。ピクサーの超人気シリーズ映画「トイ・ストーリー」の主題歌でもある「君はともだち」だ。変更理由には少し、からくりがあった。

 「お前って、どのキャラクターにも似ているし、1人でトイ・ストーリーができる顔をしてるよ。これに、すれば?」

 との助言のもと、本拠地で弟子は素直に「おもちゃの物語」を背に受け打席に向かう。以前からスペース・レンジャーの「バズ・ライトイヤー」に顔が似ていると思っていたが、山川の弟子の見え方はどうやら違うらしい。

 「ウッディも、らしいです」と、主人公の保安官「ウッディ・プライド」にも似ているとの指摘を受けた。さらには腹話術の人形「ベンソン」、おしゃれ好きハンサム人形の「ケン」。リチャードの無精ひげが伸びてくれば、じゃがいも頭の「ミスター・ポテトヘッド」。カナダ出身のバイクスタントマン「デューク・カプーン」。例えられるのは、端正な顔だけではない。

 「恐竜(キャラ)も、できるって言われました」と弟子はなぜか胸を張って言う。確かに、がっしりとした下半身はプラスティック製のティラノザウルス「レックス」。トリケラトプスのメスで草食恐竜の「トリクシー」のようにも見える。

 公称体重103キロの山川と、118キロのリチャード。総重量221キロコンビは、アーリーワークから試合後の帰宅まで、ほぼ一緒に行動をともにしている。試合中のベンチでは山川の隣にはリチャードが座っている。師匠のお家芸、本塁打後の「どすこいパフォーマンス」では必ずリチャードがベンチ前でシャウト風にハモっている。たっぷりボディーの2人が並んでいるだけで、見ている側も何か落ち着く。

 主人公のウッディは、絶対に仲間を見捨てない。背中のひもを引っ張れば内蔵レコードから「あんたは俺の相棒だぜ」との言葉が流れる。そして、選曲は「君はともだち」ときた。山川のリチャードへの思いが、実は詰まっているのではないか。狙いは深いのではないか。今度、また大砲2人に聞いてみようと思う。
(記者コラム・井上 満夫)

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