阪神ドラ1森下を岡田監督がレギュラー認定!? 中日・小笠原撃ちに「対応してんちゃう?」

[ 2023年2月24日 05:15 ]

練習試合   阪神3-9中日 ( 2023年2月23日    北谷 )

<中・神>2回、東海大相模の先輩でもある中日・小笠原(左)との“初対戦”で適時二塁打を放った森下(撮影・岸 良祐)
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 阪神のドラフト1位・森下翔太外野手(22=中大)が春季キャンプ最終クール初日の23日、中日との練習試合(北谷)で昨季10勝(8敗)を挙げた小笠原慎之介投手(25)と初対戦して左翼線へ適時二塁打を放った。東海大相模(神奈川)の3学年先輩で、今春実戦を通じて初めて当たった一線級の投手にも対応力を発揮。右翼守備でも的確な打球処理を披露し、開幕右翼の座をまた引き寄せた。

 対決を心待ちにしていた先輩が18・44メートル先にいた。昨年12月の入団会見で「対戦したい投手」として名を挙げた中日・小笠原だ。東海大相模の3学年先輩で昨季10勝のエース格。森下がプロで初めてぶつかる一線級の投手と言っていい。試金石になり得る打席で結果を出すあたり並の新人ではない。

 「戦えたことは光栄。シーズンで対戦することがあるし、その時はもっとギアを上げてくると思う。そこでも打ち返せるように頑張りたい」

 1点を追う2回無死一塁で迎えた第1打席。先輩の意地か。内角直球が3球続き、追い込まれた。カウント1―2からの4球目。初めて来たチェンジアップにタイミングを外されても拾い上げ、痛烈に左翼線へ。一塁走者の佐藤輝を本塁へ迎え入れた。

 「チェンジアップがあることも頭に入っていた。内角真っすぐを張りながら、変化球も対応していこうという考えで打席に入った。追い込まれた後に対応できたのは、スゴくよかった」

 あいさつ代わりの快打で小笠原には「スゴく振ってくる。嫌な印象がある」と警戒心を植え付けた。岡田監督は、ちょっとやそっとではもう驚かない。「それで評価ちゃうからな、別に。(小笠原の)ボール見れてよかったんちゃうか?(今後も)対戦するわけやからな、絶対にな」。もはやレギュラー戦力としての位置づけを示唆し、「対応してんちゃう?」とサラリと認めた。

 右翼守備での高い貢献度も見逃せない。勝ち越した直後の2回。2死一塁から龍空の右翼フェンス直撃の打球を背走で追い、クッションボールを絶妙な位置取りでロスなく確保した。すぐさま中継へつないだことで一塁走者・溝脇は本塁に突入できず、この回の無失点を呼んだ。

 「結構打球が伸びたので。クッションボール(の跳ね返り)が思ったより速かったが、うまく対応できた」

 初めてプレーする球場で高い対応力。「もっともっと投手を助けられるような守備をしていきたい」。早くも攻守で猛虎に欠かせない存在へと変わりつつある。(八木 勇磨)

 《小笠原と森下の高校時代》

 ▽小笠原 2年夏の甲子園は背番号10で1試合に登板。背番号1の3年夏は吉田(現オリックス)との二枚看板で勝ち進み、仙台育英との決勝は9回に決勝ソロ&161球完投で優勝に貢献。

 ▽森下 1年夏から4番。3年春の甲子園に3番中堅で4試合に先発し、15打数4安打2打点、打率.267。智弁和歌山との準決勝は延長戦の末に10―12で敗れた。

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