落合博満氏 オープン戦のホーム開幕戦で岩瀬を先発起用「まっさらなマウンドが投手の目標」

[ 2023年2月24日 17:10 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が24日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。監督時代に毎年オープン戦の本拠地開幕戦で岩瀬仁紀投手を先発指名した理由を明かした。

 落合氏は06年のオープン戦、ナゴヤドームの初戦で岩瀬を先発指名した。就任1年目の04年から守護神を任せていた岩瀬だが、ケガで回避した10年シーズンをのぞいて本拠地開幕戦に先発することが恒例だった。

 今は中継ぎ投手が「オープナー」「ショートスターター」として先発することもあるが、当時はオープン戦とはいえ守護神を先発起用することは話題となった。

 「(きっかけは)ピッチングコーチが、岩瀬を最初に本拠地のマウンドに上げてっていうようなことだったと思うよ」

 当時の投手コーチは森繁和氏。森氏も先発から抑えに転向した経験があり、岩瀬の心情を理解していた。落合氏は「まっさらのマウンドに立つっていうのはピッチャーの一番の目標みたいだからね。岩瀬もオープン戦の開幕は先発でって思ってたみたいだよ」と明かした。

 オープン戦では抑えの岩瀬を最終回で使わなかった。先発以外でも試合中盤に登板させた。その理由も落合氏らしい合理的なものだ。「9回に使っちゃうとその後のケアが大変だから」。レギュラーシーズンと違ってオープン戦は地方開催など単発の試合が多い。試合後は移動などでアイシングやクールダウンに時間をかけることもできない。

 「勝ち負けに関係なくやるのがオープン戦」と落合氏は強調したが、メディアなどは負けが続くと心配して騒ぎ出す。落合氏は「やってる方としては負けたって(選手の)生活に影響するわけでもない。順調に調整できればそれでいい」とオープン戦の捉え方を解説した。

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