楽天・マー君　3.30へ新フォーム実戦2回零封「しっかり出力を出して投げられたのが一番」

練習試合   楽天1－0広島 （ 2023年2月23日    コザしんきん ）

＜広・ロ＞2回、大盛（左）を二ゴロに打ち取った田中将　（撮影・奥　調）
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　開幕投手に指名された楽天・田中将が、対外試合初登板で上々のスタートを切った。広島との練習試合に先発して2回2安打無失点。オフから取り組む新フォームで初めて打者と対戦し「ゲームでしかできないこともある。しっかり出力を出して投げられたのが一番」と振り返った。

　キャンプ中は少しグラブの位置を下げ、左足をクローズ気味に立つセットポジションに重点を置いていた。次のステップとして試したのが、走者がいない場面でのノーワインドアップ。2段モーション気味に左足を上げてためをつくり、バランスを意識しながら丁寧な投球を心がけた。「あまりべらべらとしゃべるのは好きじゃない」と意図は明かさなかったが、石井監督は「まだ時間がある。結論を出すための努力ができている」とプロセスを評価する。

　試行錯誤の中で取捨選択を重ねる段階で「まだ完成ではない。これは違うと思うこともあるし、これはいいなというものもある」と田中将。理想のフォームで「3・30」のマウンドに立つため、トライ＆エラーは続く。（重光　晋太郎）