侍・村上が左翼!?出場「全くない」否定も体の切れ求め挑戦　25日壮行試合で4番出場へ準備「80％」

侍ジャパン強化合宿 （ 2023年2月23日    サンマリン宮崎 ）

レフトで守備練習する村上（撮影・岡田　丈靖）
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　村神様が、初陣から侍ジャパンの中心に座る。村上は25日のソフトバンクとの壮行試合（サンマリン宮崎）に4番で出場予定。「ピッチャーに対してどう対応していくかを意識しながら。集中していろんなことを感じながらやれれば」と話した。

　調整は順調だ。フリー打撃では49スイングで7本の柵越え。快音を連発して合宿第2クールを終え「実戦の準備はできた。80％」と手応えを口にした。昨年、日本選手最多56本塁打を放った主砲は、同11月の強化試合でも侍の4番として存在感を発揮。1次ラウンドで日本と同組のオーストラリア戦でも一発を放ち、日の丸のユニホームで4戦連発中。3月の本戦に向けてチームの士気を上げる一発に期待がかかる。

　この日は、他選手のフリー打撃中に本職の三塁守備で汗を流した後、左翼へ。「ちょっと時間も余っていたので、外野に行って体を動かそうかなと」と岡本和とともに約25分間、ボールを追った。あくまで体の切れを出すためで、WBCでの外野出場については「全くないです」と否定。しかし外野手が5人というチームだけに、複数ポジションを守れれば選択肢が広がる。岡本和は三塁以外に一塁と左翼に備え、二塁が本職の牧も一塁や三塁で調整を続けている。

　「走るのも守備も、声を出すのも、すべて全力でできるように」と全力プレーを誓う23歳。有事の際の“村神頼み”もきっと買って出るに違いない。（青森　正宣）